2017年7月24日 (月)

どうぶつ友情辞典

「あべ弘士 どうぶつ友情辞典」あべ弘士:著(クレヨンハウス)

 著者のあべさんは、元旭山動物園の飼育員さんだった絵本作家です。そんな絵が得意なあべさんなのに、本書のタイトルは「辞典」となっています。「辞典」とは言葉の意味を書いた本のことです。けれども実際には、「動物エッセイ」と言った方が良さそうな本でした。
 ただ、単なるエッセイと異なるのは、動物への愛が溢れており、しかも多様な愛の形が示されていることです。あべさんは、本書について「序」にて、次のように書いていました。

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2017年7月18日 (火)

総合教育技術 2017年 08 月号

「総合教育技術 2017年 08 月号」(小学館)

 今月の総力大特集は「見えてきた『特別の教科 道徳』の具体像」です。まずは、道徳の教科調査官である浅見先生の論考。「授業の展開例について考える前に、目の前にいる児童生徒の実態把握を」と題された記事は、「教科化で何が変わり、何が変わらないのか」ということを軸に、分かりやすく解説されています。
 これを受けて、パート2では、教科書各社の概要紹介が掲載されています。現在、各自治体ではまさに、今回初めて検定された、教科書としての道徳教科書を選んでいる真っ最中。各社の特徴が一覧できる資料として有効でしょう。もちろんパート3として、実践事例も紹介されています。

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2017年7月10日 (月)

大人を黙らせるインターネットの歩き方

「大人を黙らせるインターネットの歩き方」小木曽健:著(ちくまプリマー新書)

 子供たちのお休みの前には、学校でいわゆる「情報モラル講座」がよく開かれます。こうした講座の講師の方にうかがうと、先生や教育委員会の中には「子供たちをバッチリ怖がらせて下さい」という依頼をしてくる方がいます。しかし、情報社会の今必要なのは、子供たちを情報機器から遠ざけることではないはず。本書はおそらくそうした問題意識で書かれた本です。

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2017年7月 3日 (月)

思春期にがんばってる子

「思春期にがんばってる子―お母さんもお父さんも、おまえのことが大好きだよ。たとえ学校へ行けなくても、おまえは、とってもいい奴だよ。」明橋大二:著(1万年堂出版)

 不登校や引きこもり、いじめや家庭内暴力など、子供たちを巡る悲しい問題は、しばしばニュースや話題になります。その問題に、どう向き合えば良いのか、当事者や親はもとより、先生方も心痛めているのではないでしょうか。

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2017年7月 1日 (土)

ICTが授業を悪くする?

 私は「ジャストスマイル」という小学校で使うための統合ソフトを企画しました。このソフトの中で最も使われているのが「はっぴょう名人」というプレゼンソフトです。企画当初は、「小学生がプレゼンなんて」と社内外から批判されたものですが、今ではそれが信じられないほど、小学校にプレゼンソフトは普及しています。

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2017年6月26日 (月)

モラルの起源

「モラルの起源――実験社会科学からの問い」亀田達也:著(岩波新書)

 昨今の、学校では道徳が教科化され、情報モラル教育も必須と言われる状況です。社会の状況を見ても「モラルの欠如」といったことがよく言われるようになりました。しかし改めて考えてみますと、モラルというのは、いったい何でしょうか。人の道に言及してはいるものの、宗教とも哲学とは違います。

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2017年6月21日 (水)

実践教育法規2017

「実践教育法規2017 総合教育技術2017年07月号増刊」(小学館)

 毎年発行されているこの増刊、今回はいつものすぐれた内容に加えて、非常に熱い「巻頭言」が印象的でした。

 本書は雑誌の増刊号ですから、ほんとうは「巻頭言」は存在しません。それでも冒頭の章は「最新情報」として位置づけられ「学習指導要領と学力調査を使いこなそう」というタイトルで、見開きの短い文章が掲載されています。
 この文章は短いですが熱いです。学習指導要領については、文言の意味が取りにくいことを指摘し、学力調査については、結果が目的になりかねない構造的な問題を含んでいると指摘しています。
 このように書くと、否定的な文章であるように感じるかもしれませんが、そうではありません。そうした懸念点を抱えつつ、現場において、学校リーダーや管理職はどう考えればよいのかという視点を示しています。これはなかなか読み応えのある文章でした。

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2017年6月19日 (月)

ちいさい言語学者の冒険

「ちいさい言語学者の冒険――子どもに学ぶことばの秘密」広瀬友紀:著(岩波科学ライブラリー)

 本書のタイトルにある「ちいさい言語学者」というのは、言語習得の途上にある小さいお子さんのことです。表紙に紹介されている、「これ食べたら死む?」というのは、その「言語学者」が発した言葉として、本文中で紹介されています。小さい子と遊んだ経験のある方なら、このような言葉づかいを聞いたことがあるのではないでしょうか。

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2017年6月17日 (土)

総合教育技術 2017年 07 月号

「 総合教育技術 2017年 07 月号」(小学館)

今月の特集は3つ。
 総力大特集は、「「叱る」指導、「認める」指導」です。パート1では、諸外国に比べて低いと言われる日本の子供の自己肯定感の分析。どう低いかという統計データの提示と、なぜ低いのかどう高めるのかの分析がありました。
 パート2は、なかなか面白い構成です。「ほめ言葉のシャワー」で有名な菊池省三先生が「叱る」について語っています。そして通常「叱る」の反対は「ほめる」になると思われますが、ここでは「認める」を対抗軸として設定しています。それを語っているのは南恵介先生。南先生の「認める」については、こちらの本にも詳しいので、本特集と併せてご覧になるとよりよく理解できるかと思います。

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2017年6月14日 (水)

親が知っておきたい学校教育のこと

「親が知っておきたい学校教育のこと1」赤堀侃司:著(ジャムハウス)

 昨今では、学校についての話題はしばしばニュースになります。けれども、お子さんを小学校に預ける保護者の方にとっては、「自分たちの学校時代とは結構違うなあ」という印象で、案外分からないことが多いのではないでしょうか。
 実は先生方も同様で、先生方にとっては自明のことでも、保護者の方にとっては分からないということが、案外多いのではないでしょうか。本書は、そうした「分からないこと」をできるだけ列挙し、その背景や理由を説明しています。
 挙げられている問いには、現代的なものもありますが、多くは普遍的なものです。本書では、その問いがそのまま目次となっています。

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