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2007年5月14日 (月)

クロカン

本日は大人買いしたマンガの話題。題名は「クロカン」です。
高校野球のマンガは、星の数とはいいませんが、とても数多く出版されていると思います。今回紹介する「クロカン」もその高校野球ものですが、選手ではなく監督に視点を置いているところが他の本との違い。
甲子園常連校の監督に就任したクロカンは、
「いいかガキども。大人になりたかったら金払え」
のっけから、こんなせりふで、選手たちをびっくりさせます。しかも、口だけではなく、本当に一斗缶を用意して、そこに小銭を入れさせる始末。こんなはちゃめちゃな監督なんているのかなあ、なんて考えていたら、案の定ストーリーの中でも簡単に解任されてしまいます。しかし、弱小チームに雇われて、いつしか強豪校を打ち負かすまでに・・・

と書くと、いかにもありきたりのマンガ、と感じられるかもしれません。確かにあらすじを追えば、そう言えるでしょう。しかしこのマンガは、ディテールに価値があります。
「なんでも人に聞くんじゃねえ。まずてめえらで考えろ」
シリーズで良く出てくるセリフですが、クロカンの監督としてのスタンスをよく表した一言です。

私も多少の運動経験がありますが、強烈なリーダーシップを持った人の下では、得てして人は考えなくなります。しかし成果は出ます。考えなくても成果が出るのですから、一層考えずに作業マシーンに徹します。
し かしクロカンは真逆です。選手たちが自分で考えられるようになるまでは、何もしません。鼻くそをほじってます。それで苦心惨憺して、自分で考えられるよう になったら、思いっきり指導するのです。しかしいいときばかりではなく、ベテラン監督にいいようにひねられて、悩み抜く場面もあります。

私はこのマンガを皆さんに紹介しようと思ったのは、マネジメント論として価値があると考えたからです。人心を掌握し、メンバーにねらいを持たせ、い かに達成するか・・・リーダー的立場になった人が、常に悩まされるこれらの問題に対して、クロカンは、明確に答えを出していきます。選手も一個の確立した 人格として、一切甘やかしません。
野球に限らず高校スポーツのすぐれた監督は、転勤してもすぐに成果を上げます。高校野球の監督さんを、非常に綿密に取材して描かれたであろうこのマンガは、組織論、リーダー論、マネジメント論、育成論、といった人材育成に関わるさまざまな要素がちりばめられています。

全部で27巻もあり、マンガとはいえ読了するのは大変ですが、一読の価値ある本です。

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