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2007年7月 9日 (月)

伝える力

週刊こどもニュース(NHK)というテレビ番組をご存じでしょうか。その名の通り、子ども向けの ニュースなのですが、難しいニュースもわかりやすく説明してくれるので、よく見ていました。その番組の初代キャスター(お父さん役)で、番組作りにも大きく関わった方が書いた「伝える」方法の本ということで、早速読んでみました。

「伝える力」池上彰著PHPビジネス新書

本書はいきなり「日銀とはどんなところか、小学生に分かるように説明できますか」という問いから始まります。

私だったら「銀行の銀行で、市中に通貨を供給し・・」なんて説明を試みるかもしれませんが、所詮教科書の受け売り。「銀行の銀行ってどゆこと?」と再質問されたら一気に馬脚を現すことでしょう。これは借り物の言葉で説明しようとしているからです。池上さんが日銀の例を示したのは、伝え方をハウツーで知ろうとする前に、まず対象を深く理解しなさいと言うことだと感じました。
なるほどなあと思います。

それからテレビの人らしく、文章が端的でしかも具体的です。この本の章立てはかなり細分化されているのですが、そのひとつひとつが印象的で、「読んでみたいな」と思わせる内容になっています。少し紹介してみましょう。

  • V6井ノ原さんとTOKIO国分さんの人気の秘密
  • 相手の「へぇー」を増やす
  • 悪口は面と向かって言えるレベルで
  • 「実りある苦情」にするために

それぞれの項目について、およそ2~3ページ、長くても4ページで書かれています。短く書く方が簡単と思われるかもしれませんが、短い文章で読者を引き込むほど難しいことはありません。例示は最小限にとどめなければなりませんし、エピソードなども詳しく書けないのに、読者を納得させ、飽きさせないように書かねばならないからです。ですから、この本で取り上げられている具体例は、どれも本当に説得力があります。

最後に、第5章「文章力をアップさせる」の目次を記載します。

  1. 「もう一人の自分」を育てる
  2. プリントアウトして読み返す
  3. 寝かせてから見直す
  4. 音読する
  5. 上司や先輩に読んでもらう
  6. 人に話ながら、書く内容を整理する
  7. ブログを書く
  8. 新聞のコラムを要約する

この目次を読むだけでも、私は参考になりました。特に書いた文章を声に出してみる、というあたりはとても参考になりました。このブログの文章を、敬体で書いていくのは、最初はちょっとつらかったのですが、この本を読んでから、書いた文章を声に出すようにしています。いまでは、むしろ敬体が書きやすくなりました。

今回の記事はいかがだったでしょうか?

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