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2007年7月 2日 (月)

あなたの話はなぜ「通じない」のか

私の日々の仕事を一言で説明するとすれば、文書作成と言ってしまってもいいかもしれません。その文書も、企画書、報告書、依頼書、おわび等、意図を伝えたり説明したりする文章がほとんどです。
しかし、小学校の頃から作文は習ってきたはずなのに、なぜだか上手になりません。上手になりたいと思って、いろんな本を読みましたが、どれ一つ参考になりませんでしたが、一昨年これだと思える一冊に出会いました。

「あなたの話はなぜ『通じない』のか」山田ズーニー著(筑摩書房)

この本がそれまでの表現本と違っていたのは、「書くこと」「話すこと」のノウハウではなく、伝える気持ちに言及していることでした。著者の山田さんは、「あなたはなぜ伝えたいのか」「伝えた結果、相手をどうしたいのか」を問いかけてきます。

そうなんですよね。気の利いた企画書や、ばっちり伝わる報告書や議事録が作れなくて、自分はなぜ苦しいのか、なぜ不満に思うのか・・・そこを見つめないことには、伝えるノウハウをいくら聞かせてもらっても意味はないのです。
とりわけ「正論はなぜ通じないか」という項については、ずいぶん考えさせられました。

先月、西日本のある高校で「プレゼンテーションの仕方」について、講演をさせてもらいました。実は昨年も同じ高校でお話しをさせてもらったのですが、その感想文の語彙分析をしていたとき、興味深いことに気づきました。今年の感想は、私のプレゼンに対する共感的な内容が多かったのです。
振り返れば昨年、私は、確かに上から目線でプレゼンをしていました。「いいか、おじさんが教えてやるぞ」「なんだ、こんなことも知らないの?」と。一方今年は、事前にそうしようと思ったわけではないのですが、この1年でプレゼンに関する本をたくさん読んだこともあり、「な、思いは簡単には伝わらないだろ」「プレゼンっておもしろいでしょ」というスタンスだったと思います。

今回この本を久しぶりに読み直してみて、自分のプレゼンの意識について改めて気づかせてくれました。私は折に触れてこの本を読み直していますが、そういう読み方がきっと合っているのだろうと思っています。

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