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2007年11月 1日 (木)

産業財産権標準テキスト[特許編]

Tokkyo 産業財産権標準テキスト[特許編](企画/特許庁 制作/発明協会)

知的財産教育の研究会にお招きいただき、この本を含め、数冊のテキストをいただきました。世の中にはテキストとか教科書と名付けられた出版物が意外と多い割に、中身は、結構いいかげんなマニュアルもどきだったりする場合が少なくありません。いただいたとき「もしかしてこの本もsweat02…」と思わないではありませんでしたが、杞憂でした

正直表紙は、デザインも写真の品質もまったくいけてない(失礼)のですが、中身はかなり良かったです。

まず素晴らしいのは、すべて読み終えなくても教科書としての役割を果たすように工夫されているところです。書籍を作る方は、読者が全部読むことを前提に考えがちです。しかし、学校の教科書と違って、このテキストを使う人は、時間やその他の都合で、最初の部分だけ触れて終わり、という使い方も少なくないでしょう。このテキストは、そうした使い方(読み方)を最初から考慮しているのです。使う人の立場に立った、すばらしい編集です。

具体的に言いますと、つぎのような構成になっています。

  1. はじめに:暮らしと特許、特許と技術の解説+特許を出願する高校生のマンガ
  2. 第1章:発明と特許の解説
  3. 第2章:特許情報の調査について(特許をさらに深く知り出願するための情報を得る)
  4. 第3章~第6章:実際に特許を出願するために必要な知識

「はじめに」は、36ページがフルカラー(4色)で構成されています。知的財産教育の概論部分であり、ここを読むだけでも一定の理解が得られます。次に第1章は、発明と特許の関係を具体例をあげて解説しています。ここまで読むと、特許について専門的な知識を得ることができるようになっています。第2章以降は、実際に特許を取ることを念頭に置いた解説になっています。

特許に興味がない人も、ものごとを説明するための手順、ということではたいへん参考になる一冊です。
なお、本書は発明協会から販売されているようですが、教育関係者には無償で配られているようです。
http://www.inpit.go.jp/jinzai/teach/pdf/teaching_aid.pdf

ご希望の方は、ぜひ申し込まれると良いでしょう。

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