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2008年4月14日 (月)

中学野球小僧

Yakyukozo 「中学野球小僧2008MAY」(白夜書房)

ひさびさに、抜群に面白い本(雑誌)に出会いました。
このブログで紹介しているのは、毎回「面白かった」と思えた本なのですが、本書の面白さは、ちょっと次元が違います。書いてある中身だけでなく、構成(編集)がとてもよいのです。それゆえ、本全体から「野球が好きっsign01」というエネルギーが伝わってきます。
私も中学校の時は、野球部に所属していたのですが、こんな本があったら、きっとむさぼり読んだことでしょう。

「本」と書きましたが、厳密には本書は雑誌です。隔月刊で偶数月の10日が発売日。知人から「面白い雑誌がある」と教えてもらい、近所の書店で探してみたのですが、なかなか見つからず、見つけたのが発売日である今月10日。つまり裏を返せば、発売日前だと完売してしまい、店頭に並んでないと言うことなのでしょう。

本書の面白さは、大きく3つあります。

  1. 昔の少年雑誌を思わせる編集スタイルとデザイン
  2. 綿密な取材と詳しくわかりやすい説明
  3. 幅広く、バランスの良い話題設定

まず、1ですが、これは表紙を見ていただければある程度想像いただけるでしょう。昭和40年代の少年マガジンを彷彿とさせます。こればかりか、表紙をめくってあらわれる目次や各記事のデザインも同様の雰囲気です。デザインばかりではありません。珍妙な野球用語や川柳もどき、イラスト等を募集している読者コーナーが用意されているあたり、昔の少年雑誌と非常によく似ています。文通欄はさすがにありませんでしたがhappy01

次に2ですが、これはもう脱帽です。プロ野球の選手やコーチ6名への取材もすごいボリュームですが、彼らから練習法や技術のポイントを聞き出し、それを編集部で再現し、写真付きの解説記事にまとめています。しかも昨今雑誌の記事はどんどん短くなっている中、一人につき6ページも割いて丁寧に説明しています。文字ばかりでなく、記事中に囲みに大事なポイントを抜き出してくれるという親切さも光ります。
さらに、強豪中学の監督に練習法やテクニックを取材しています。これには8ページも割き、写真も図も非常に多く、丁寧に作られています。ただ惜しむらくは写真の印刷品質。もう少し写真が鮮明で大きいと、もっと参考にできるのにな、と思いました。

最後に3ですが、話題が野球選手や技術だけでないのがすばらしい。その道の専門家による、速く走るための練習の記事やストレッチの仕方、メンタルトレーニングの方法、グラブやスパイクの手入れ法、野球の歴史など、本当に幅広い話題が取り上げられています。ちょっと面白かったのが、女子ソフトボール部の強豪校の監督に、バントの仕方について語ってもらった記事。ソフトボールでしかも女子なので、一見野球には関係ないようですが、足の運びや打球の転がし方などが丁寧に書かれていました。

白夜書房というと、パチンコ必勝ガイドが有名で、よくテレビコマーシャルを流していますが、正直こんなに丁寧な本作りをしているとは思いませんでした。脱帽です。スポーツものでは、この野球の他に、バスケットやサッカーも出しているそうです。今度機会があれば、ぜひそれらも読んでみたいと思いました。

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