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2008年6月

2008年6月30日 (月)

働く人の夢

「働く人の夢」日本ドリームプロジェクト編(いろは出版)

「人は何のために働くのか」仕事をしたことのある人なら、だれでも一度は考えたことのある問いでしょう。この問いに対して、日本ドリームプロジェクトの方々が、仕事をする人たち33人の夢についてまとめたのが本書です。33人はそれぞれ別の職業に就く人々で、現在の夢と、その仕事に至った経緯について語っています。そして本書は読者に問いかけます。

「あなたに夢はありますか」

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2008年6月26日 (木)

かくまきの歌

「かくまきの歌」杉みき子著(フォア文庫)

「わらぐつの中の神様」「春先のひょう」という物語をご存じですか。いずれも小学校の国語教科書に載った作品なのでお読みになった方も多いことでしょう。本書はその二つが収められている短編集です。先日出張で上越市(高田)に出向いた際、地元の古書店「耕文堂」で見つけ、購入しました。
聞けば杉さんのご自宅は、この書店から歩いて数分のところにあるとのこと。尊敬する作家の本を、その方の地元で購入できた幸せをかみしめながら、本当に久しぶりに、本書を読んでみました。

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2008年6月23日 (月)

ケータイ世界の子どもたち

「ケータイ世界の子どもたち」藤川大祐著(講談社現代新書)

最近、携帯電話のフィルタリング(不適切な情報をカットする)機能を義務化するか、についてテレビや新聞等で盛んに報じられたのをご記憶でしょうか。その少し前には、学校裏サイトについて文部科学省が調査したということが話題になったりもしました。その一方で、こうした報道が、かえって裏サイトを増加させているという報道もあったりして、子どもと携帯電話を巡る報道はなんだか混乱している印象です。

混乱の原因は、携帯電話を巡って子どもに今、何が起こっているのか知らない人が、印象でものを言っていることではないかと私は思っています。本書は、そうした人たちにぜひ読んで欲しい、ケータイと子どもの今がわかる好著です。

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2008年6月19日 (木)

漫画がはじまる

「漫画がはじまる」井上雄彦・伊藤比呂美著(スイッチ・パブリッシング)

突然ですが、あなたに大好きな本があり、その著者と会って話をする機会があったとしたらどうしますか。私なら、まず会いません。「著者と作品は切り離して考えるべき」という建前もさることながら、そもそも著者に質問する勇気がないからです。イメージを壊したくないというのもあります。

ところが、伊藤さんはそれを敢行し、本書に仕上げました。伊藤さんが詩人、つまり同じ表現者だから、というのもあるかもしれません。が、それ以上に、伊藤さんの井上さんに対する強烈な興味が本書を作らせたのではないかと思います。

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2008年6月16日 (月)

うつくしい子ども

「うつくしい子ども」石田衣良著(文春文庫)

この物語は、サスペンスの部類なのだと思いますが、ちょっと変わっていて、事件の犯人が本の帯に書いてあります。ですから書店でこの本を目にしたとき、てっきり刑事コロンボのように、犯人の犯行シーンから描かれている物語なのかと思っていました。

しかしその予想を、良い意味で裏切ってくれます。物語の冒頭で発生する殺人事件の犯人捜しは、全く中心ではないのです。

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2008年6月12日 (木)

お手紙ハンドブック

「お手紙ハンドブック」プチグラパブリッシング編(プチグラパブリッシング)

e-mailが一般化してから、本当に手紙を書かなくなりました。たまに書いても、あまりの悪筆にげんなりして、出すのがおっくうになるという悪循環。前職時代は、先輩から「手紙を書くのは社会人の基本」と教わり、よく書いていたのに本当に情けない限りです。

そんな中、本書を書店で見つけ、手紙を書いてみようという気になりました。単なるハウツー本にはないよさがあったからです。

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2008年6月 9日 (月)

お言葉ですが・・・

「お言葉ですが・・・第11巻」高島俊男著(連合出版)

昔から言葉についての本が好きでした。以前紹介したオノマトペの本のように、語義や語源、用法についての本をよく読みます。そのせいか私はこれまで、言葉とは書き言葉つまり文字のことだと思っていました。

ところが高島さんが週刊文春に連載していたコラムに出会って、衝撃を受けました。一つの漢字をどう読むか、どのように発音するか、ということは、実は大問題なのだと言うことが分かったからです。

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2008年6月 5日 (木)

和顔愛語

「和顔愛語」坪田耕三著(東洋館出版社)

本書のタイトル「和顔愛語」は、「わげんあいご」と読み、その意味は、文字通り「穏やかな表情(和顔)で優しい言葉(愛語)をかける」 ということのようです。仏教の教えだそうですが、永く小学校の先生をなさっていた、坪田さんらしい書籍のタイトルです。
この言葉は、坪田さんが教師としての座右の銘としていただけでなく、折に触れて子どもたちにも伝えてられていたことが本書に書かれています。確かに短いながらも心に響く、よい言葉です。子どもたちにも、きっと伝わったことでしょう。

本書は、坪田さんが雑誌や新聞、学校文集に書いた文章をまとめたものですが、こうしたタイトルにふさわしく、穏やかで優しいエピソードに満ちた一冊です。

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2008年6月 2日 (月)

授業の作法

野口流 授業の作法」野口芳宏著(学陽書房)

近頃、首都圏や近畿圏を中心に、若い先生が急速に増えていると聞きます。

一般に子どもたちは若い先生が好きですから、学校に活気が出るとは思いますが、一方で就職していきなり一人前の先生と同じ仕事を要求されるというのは、さぞかし大変なことだろうと想像します。本書は、そうした若い先生に向けて、ベテラン教師がノウハウではなく基本的な考え方を示した本です。

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