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2008年11月10日 (月)

バカ日本地図

「バカ日本地図 全国のバカが考えた脳内列島Map」一刀著(技術評論社)

私は、毎週およそ2~3冊の本を読みます。これだけ読んでいると、毎度面白い、というわけにはいきません。「ひどくつまらない」「納得できない」というはたびたびです。それでも、これまでこのブログでは、基本的にお薦めの本のみを取り上げてきました。

しかし本日は、本当にくだらない本を紹介します。「くだらないなら紹介するな!」という方は、どうか続きは読まないでくださいhappy01

私は仕事柄、日本全国に参ります。すでに行ったことのない都道府県はありません。ですからどの県も日本地図上でどこにあるか、ほぼ正確に分かります。しかし、就職してすぐの頃には、全く知りませんでした。福井県は東北だと思っていましたし、宮城県は九州にあると思っていました。こうした自分の非常識さを知ったのは、前職で広島に転勤したときです。
Nihon 広島支社では「山口県担当」と言われたとき、「あ~、岡山を通過していくのか」とつぶやいたら、同僚から「何言ってるの?」とバカにされました。当時の私は、兵庫県の西隣は広島県だと思っていたのです。とても恥ずかしい思いをしました。

ところが、しばらくすると、こうした間違った「県認識」は、私だけではなくほとんどの人が持っていることが分かりました。そうした間違った認識をまとめて無理矢理地図にしたらどうなるか、と考えて作ったのが本書に掲載されている地図です。

間違った思い込みは、インターネットで募集され、それを著者がまとめて1つの地図にする、という形で進められており、地図は第1回から最終回まで30回にわたり改訂されています。ただ、最終回に正しい日本地図になるわけではありません。全くその逆で、できあがった地図は、本当にひどいものです。ですから、本書は結果ではなく、そのプロセスを楽しむ本です。実際、こんなにおバカなことが書いてあるのに、2004年の初版以降8回も増刷されています。

それでは、ここに寄せられているおバカな意見を紹介します。

  • 岐阜と滋賀は区別が付かないので全部滋賀。群馬・栃木・茨城は違いが分からないのですべて茨城に。
  • 鳥取と島根も区別が付かないので全部鳥取。鳥取は取鳥だと思っていた人が多いので、取鳥県に。
  • 「名古屋・仙台は県名だと思っていた」というコメントにより、名古屋県・仙台県誕生。
  • 「京都が日本海に面しているとは意外」というコメントにより、日本海側は兵庫に。
  • 鹿児島県は「島」というコメントにより、九州から分離して一つの島に。
  • 新潟は読み書きできないので「にいがた」に。

こうした地図の改訂作業とともに、「バカ日本史外伝」という、県の名前や歴史に関する思い込みに関する小話が挿入されています。巻末には、個人が作った思い込みの日本地図「マイバカ日本地図」が掲載されていて、これも笑えます。

ご覧の通り、ここに出されている意見は、確かに何の役にも立たないものばかりです。それでも、こうしてみんなの思い込みを書き出してみると、案外おもしろいものだと思いました。小学校の新しい学習指導要領では、47都道府県すべてを扱うようになるそうですが、それを問題集やドリルで覚えるのではなく、こうやって遊んでしまうのもありではないでしょうか。
この地図を作成した「借力(ちゃくりき)」というサイトには、本書の地図はもとより、おバカな日本語辞典ご当地企画があります。いくつかのぞいてみましたが、腹を抱えて笑ってしまうものが数多くありました。

冒頭にも書いた通り、本書はまったくお薦めできない本ですcoldsweats01が、仕事の息抜きや、酒飲み話の話題として、少しは役に立つかも知れません。

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