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2008年12月15日 (月)

学校用語英語小事典

「学校用語英語小事典 第3版」竹田明彦著/ジョン・スネリング 英文校閲(大修館書店)

来年の春から小学校にも英語が導入されるそうです。すでに多くの小学校が英語活動を始めているそうですが、ネイティブの英語の先生がやってくると、学校の習慣が違うだけに、学校用語を説明するのに窮するシーンが少なからずあるのではないでしょうか。

本書は、高校の先生である竹田さんが、学校教育に必要な用語を項目ごとにまとめ、非常に細かく取り上げ、説明した事典です。「へえ、英語ではこんな風に言うのか」という驚きが満載の本です。

Index 本書では、学校用語を47のカテゴリに分け、カテゴリごとに、その下位項目となる単語とその英訳、およびその用例が掲載されています。47のカテゴリの詳細は、右の通り。このように改めて示されたものを見てみると、学校に関わる単語は、ずいぶんたくさんあるものだと思います。

この中で興味深かった単語をいくつか紹介します。

  • 5.生徒指導(Student Guidance)
    • 基本的生活習慣 basic rules of modern society
    • 登校拒否 refusal to attend school
    • カンニングをする cheat on the examination
    • 家庭訪問をする make home visits
  • 19.保健(Health Guidance)
    • 保健室 nurse's room;sick room;sick bay;infirmary
    • 保健だより health bulletin
    • ずきずきする痛み stinging pain
  • 26.生徒の持ち物(Student's Property)
    • とらの巻 crib;key(A);pony(A)
    • カッター retractable knife
    • シャープペンシル mechanical pencil;automatic pencil
    • ボールペン ballpoint pen

私が英語に詳しくないせいもありますが、本書を読むうちに「なるほど」ばかりでした。たとえば「カンニング」とか「シャープペンシル」なんて、てっきり英語だとばかり思っていました。このほか「27.掃除」で「ワックスを掛ける」が「wax(the floor)」となっていて、waxが動詞にもなるのだと思いました。そういえばe-mailも動詞化していると聞いたことがあります。

また、本書では用語の解説の他、すぐに使えそうな用例と用語の解説が掲載されています。たとえばstudentとpupilの違いについて、「イギリスでは高校生以下をpupil、大学生以上をstudentと呼んでいる。アメリカでは、中学も高校もstudentという」と解説されています。他に、著者が多数接してきたALT(Assistant Language Teacher)とのさまざまなエピソードが挿入されていて、読み物としても飽きさせません。

学校での英語活動は、学校生活を話題の中心にした方がわかりやすいと思いますが、こうして改めて一覧してみると、日本の学校の施設や習慣を英訳するのは、なかなか難しいのだと思いました。だからこそ、英語教育においては、教材作成はもちろん、ALTとのコミュニケーションのためにも、学校用語の英訳は必須でしょう。学校に一冊あると便利な本ではないかと思いました。

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