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2009年2月 2日 (月)

お気に入りの書店

Butyo_shoten 一昨年の夏、ネット書店とリアル書店という記事を書きました。当時「書籍購入は、ネット書店が主だったが、今はリアル書店が主になっている」と書きましたが、今はほとんどネットでは購入しません。買いたい本がはっきり決まっているときでも、リアル書店を利用します。
近所の本屋さんのポイント制度、というのも理由の一つですが、それよりも、お気に入りの書店を見つけたことが主な原因です。

その書店は、J書店。関西が本店だそうですが、東京はもちろん、日本中にお店があります。本を買うことが楽しくなるような工夫がされている書店です。全国どこの店でもそうかどうか不明ですが、少なくとも私がもっとも通っている新宿店は、次の3つの点ですばらしいと思っています。

Shoka 一つ目は、本が圧倒的に多いのに探しやすいということです。本の多さと探しやすさはたいてい反比例しますが、この書店では両立しています。書店内は左の絵のような感じです。(遠近法がおかしなところはご容赦くださいart
店内に入って広めの廊下に立つと、まず天井からつるされたえんじ色の大カテゴリーの垂れ幕が目に入ります。ちょっと下に視線を移すと、書棚のカテゴリーが見えるようになっていて、目的の書棚に難なくたどりつけます。書棚に到着すると黄色いプレートに詳細なカテゴリーが記載されているので、目的の本が容易に探し当てられるのです。
さらにじっくり立ち読みする人のために、書棚ごとに椅子が設けられています。書棚に人が滞留しませんから、書棚の脇を容易にすり抜けることができ、本が探しやすいのです。

二つ目は、本が内容別に並べてあるということです。この「内容別」というのは、必ずしも学問分野別という意味ではありません。学問分野ごとに書棚は設置されているものの、その本棚には、その周辺情報や関連する内容の本も並べられているのです。ネットで本を買うとき、「この本を購入した方は、次の本も購入しています」といったメッセージが出ることがあります。あれと同様の効果を狙ったものと思われますが、その並べ方に工夫があります。
たとえば、先日ご紹介した「子どもの体の不思議」という本は、脳科学のコーナーで見つけました。この本が単にブルーバックスのコーナーに置いてあったとしたら、先日の挫折経験もあり、出会えなかったことでしょう。これはきっと、棚を担当する店員さんが、ご自分で読んで「関連する」と思って置いているのだと思います。単行本・新書・文庫の区別無 く本を置く、というのは機械的にやればたやすいことですが、店員さんが実際に読んで、書棚の構成を工夫する、というのはなかなかできるものではありません。

三つ目は、ブックカバーの付け方です。カバーの付け方については、以前も書きましたが、やはり必要があってお願いする以上、できればしっかりと付けて欲しいものです。この書店では素速くきれいに付けてくれるので、ちょっと嬉しく感じます。

ビジネス界では、ものが売れない、不況だとかまびすしいですが、今回書店について考えてみて、私たちは、案外こうした基本的なことを忘れているのではないかと思いました。「お客様のため」と口では言いながら、お客様像をきちんと調べもせず、独善的にとらえていることも少なくないはずです。
「人の振り見て我が振り直せ」とは、ネガティブな意味で使われることが多いですが、今回はポジティブな意味で捉えてみようと思いました。

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