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2009年9月26日 (土)

日経サイエンス(2009年11月号)

「日経サイエンス2009年11月号」日経サイエンス社

ついに私が住んでいる神奈川県でも、学級閉鎖や学年閉鎖となる学校が増えてきました。学校閉鎖となった高校もあるそうです。先日もインフルエンザに関する書籍をご紹介しましたが、なにしろこのウイルス、新型だけに謎の部分がたくさんあります。最新の情報を得るには雑誌が一番です。それも、正確な情報を得るためには科学雑誌、ということで、私が定期購読している日経サイエンスの最新号から「新型インフルエンザ本当の怖さ」という記事をご紹介します。

以前ご紹介した通り、この雑誌は冒頭の数ページに記事のダイジェストがあります。その部分を引用しましょう。

新型インフルエンザは4月にメキシコで発生、ゴールデンウイークが過ぎるころ、日本列島はマスク姿の人々であふれかえった。その後、かねて世界的大流行が懸念されていた鳥インフルエンザほど病原性が強くないことがわかり、一転して「普通のインフルエンザと同じもの」というイメージが広がった。
しかし、実際はまったくそうではなかった。(中略)新型インフルエンザは、子供から中高年まで、しかも持病がない人でも重症の肺炎にかかるリスクが無視できない。新型インフルエンザはどんなウイ ルスであって、なぜ重症肺炎が若い世代でも起きるのか? 医療機関は新型インフルエンザの大流行にどう対応すればよいのか? 記事はウイルス研究者や医療関係者などへの取材をもとに、新型インフルエンザ研究。対策の最前線を紹介する。

メキシコで死者が多く出た理由について、当初医療機関の治療レベルの差を指摘する専門家もいたそうですが、それはどうも違うというのです。従来のインフルエンザによる肺炎というのは、インフルエンザで弱った肺に細菌が感染して起こる「二次性肺炎」。ですから、患者は圧倒的に高齢者となります。しかし新型インフルエンザの場合、直接肺に感染するので、年齢に関わらず肺炎を起こします。細菌由来ではありませんから、当然抗生物質は効きません。よって、肺炎が進行してしまえば、最悪の場合死に至るとのこと。ですから、感染がわかった時点でできるだけ早く、タミフルやリレンザなど、抗ウイルス薬を投与する必要があるのだそうです。

新型インフルエンザはなぜ肺で増殖するのか──それは、豚由来のこのウイルスが、まだ変異の途中にあるため、人間の臓器の中で比較的体温の高い肺を好むからではないか、と記事は伝えています。つまり、新型インフルエンザウイルスは、今後変異する可能性が非常に高いと言うことです。また本記事では、都市伝説のように語られている「高齢者には免疫があるので感染しない」といった話題についても科学的な解説がありました。

以上のことから、ちまたに蔓延している「過剰反応では?」とか「一回罹って免疫つけたらどう?」といった楽観論は、とんでもない暴論とわかります。
教育機関や公的機関にお勤めの方は、ぜひこの雑誌をご覧いただき、最新で正確な情報得ていただき、適切な対応をお願いしたいと存じます。「ちょっと高いよ」という方には、この記事だけを購入する方法もあるようです。どうかお願いいたします。

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