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2009年10月13日 (火)

「バカヤロー経済学」での反省

[高橋洋一] ブログ村キーワード

Ukatsu 「バカヤロー経済学」での反省

昨日ご紹介した「バカヤロー経済学」、実は「あとがき」を読まずに書いてしまいました。真に申し訳ございません。

このブログでご紹介する場合は、ほとんどの場合、「はじめに」も「あとがき」も「解説」もすべて読んでから書いているのに、本書の「あとがき」はページ数が少なく、読み落としていました。恥ずかしい限りです。実は、そこに重要なことが書いてあったのです。

昨日「架空の先生との対談」と書きましたが、それにしては記述にかなりのリアリティがあるので、竹内さんは文章がうまいなあと思っていました。ところが、「あとがき」によると「先生」とは、実際に存在していたのだそうです。発売直前にスキャンダルが発生し、実名が証せなくなったのだと。

本来なら、この本は先生とボクの共著になるはずだった。だが、発売直前になり、突然、先生はスキャンダルに巻き込まれた。先生は、本書に出てくる本間先生や中川昭一元財務大臣のように、ある日突然、社会から消された。

やはりそうだったかと思いました。本書の「先生」は、発言の一貫性とリアリティがありましたから。それにしても「社会的に消された経済学者」は、誰でしょうか。私には思い当たりませんでしたので、検索してみるとすぐに見つかりました。高橋洋一さんです。確かにそんな事件が報じられた覚えがあります。

この事件が、竹内さんが主張するように、誰かの陰謀によってもたらされたものかどうかわかりません。事実は歴史が明らかにしてくれることでしょう。大切なのは、私たち一人一人が数学的知識、科学的知識を身につけ、合理的にものが考えられるようにしておかないといけないということです。これが「クリティカルシンキング」と呼ばれるものでしょう。あるいは「活用型学力」と呼んでもよいかもしれません。ますます自分の頭で考えることが重要な時代になってきていると思いました。

この点に関して、本書に気になることが書いてありました。日本では、科学雑誌や学術雑誌がまったく売れていないのだそうです。以前ご紹介した日経サイエンスは、アメリカで発行されている「Scientific American」という雑誌の日本版なのですが、この雑誌の発行部数が2万部。一方、本家アメリカでは70万部も売れているのだそうです。人口の違いを考慮しても、10倍以上の開きがあります。
アメリカ人が皆、科学的に考えられているとは思いませんが、振り込め詐欺が成立するのはこういう背景もあるのではないかと思いました。ちょっとまずいですよね。

数学的知識を身につけ、政治を合理的に判断できるようにしよう」という本書の主張は、図らずもスキャンダルによってさらに強化されたようにも思います。そういう意味でも、ご一読いただきたいなと思いました。

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