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2009年11月 5日 (木)

そのとき歴史が動いた

「NHKその時歴史が動いたコミック版 信長・秀吉・家康編」NHK取材班編 (ホーム社漫画文庫)

ご存じの通り「そのとき歴史が動いた」というのは、NHKの教養番組です。歴史を掘り下げ、ドラマ仕立てで見せてくれるのが印象的でした。残念ながら今年で終わってしまったようですが。

その番組がまんが化されていることを、今回書店で本書を見つけ、初めて知りました。なにしろ長寿番組でしたから、「○○編」というのがたくさんあります。この中で今回は、もっともオーソドックスなところ、ということで「信長・秀吉・家康編」を買ってみることにしました。

本書には、全部で6話のまんがが収録されています。どのまんがも、信長・秀吉・家康のいずれかが主人公となり、その視点で歴史が描かれています。それゆえ、同じ史実が違う視点で描かれているものもあり、興味深く読むことができました。6話のタイトルと概要は次の通りです。

信長、大坂本願寺との十年戦争
 信長が最も攻めあぐねた相手は戦国大名ではなく、本願寺だった。その戦いの様子と本願寺分裂までの経緯。

家康、三方原の大ばくち
 若き日の家康は、浅薄な判断で武田信玄の軍勢と三方原にて戦い、無残に敗れる。このときの経験を生涯忘れなかったという逸話。

長篠の戦い、信長と家康の決断
 だまし合い、裏切りのはびこる戦国にあって、家康は疑心暗鬼になりながらも、信長との同盟を最後まで忠実に守り抜いた。

秀吉、賤ヶ岳合戦・勝利の秘策
 信長亡き後、跡目争いを巡って柴田勝家との確執に決着を付けるべく、闘った賤ヶ岳。秀吉が採った秘策と勝家の誤算。

秀吉、小田原攻めに秘策あり
 秀吉が小田原の北条氏を攻めるに当たって採った施策は、有名な一夜城だけではなく、人心や歴史にも配慮したものだった。

家康、夢は征夷大将軍
 三河から江戸へ移らされた家康は、その劣悪な環境に腐ることなく着々と都市計画を進め、同時に信長・秀吉ともになしえなかった、征夷大将軍の地位を得るための施策を採る。

信長・秀吉・家康といえば、学校でも詳しく学習する上、様々な文学やドラマで描かれていますから、本書を読むまでは「まあ大抵のことは知っている」くらいに思っていました。歴史に詳しい方なら常識なのかも知れませんが、本願寺の分裂が、信長への対応施策の違いにルーツがある、といったことや、家康が征夷大将軍となるのに鎌倉時代の歴史が影響していたと言うことなど、初めて知ることがずいぶんありました。しかもまんがだと、このあたりの知識を仕入れるのがたやすくできます。

内容的には余り期待せず購入したまんがでしたが、意外にもよかったなという印象です。歴史は小学校6年から学習しますので、小学校の図書館や学級文庫にあったらよいシリーズだなと思いました。もちろん中学校でも。歴史に興味を持つきっかけになるのではないでしょうか。

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