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2010年2月 5日 (金)

次世代製品の話題

Nikkei

「日経ビジネス 2010年2月1日号」(日経BP社)

先日「日経サイエンス」の記事をご紹介して、今度は「日経ビジネス」と、まるで日経の回し者みたいで恐縮ですcoldsweats01。日経ビジネス最新号でも、エネルギー関連の記事が気になったのでご紹介したいと思いました。
特集記事のタイトルは、電気自動車の乱 始まった「電池覇権」争奪戦。自動車の駆動源が電池とモーターになると、どんな変化が起こるか、という記事です。

これまで日本の自動車会社が、世界で優位な位置を占めていたのは、自動車の心臓部、つまりエンジンと変速機の技術が優れていたからに他なりません。この技術は数多くのノウハウの蓄積であることから、自動車業界は、新規参入が難しい業界と言われてきました。
ところが電気自動車は、エンジンも変速機もありません。となれば、新規参入は可能です。そこで、従来自動車会社に部品を納めていたメーカーや、車の修理を請け負っていた会社などが、次々と電気自動車を発売し始めている、と記事は伝えています。ということは、近い将来「ソニー製」とか「Apple社製」の乗用車が発売されるかもしれません。
自動車会社はもちろん、電池メーカーの思惑も絡んで、産業構造の転換が、ものすごく大きな規模で、今まさに行われているのだと実感できる記事でした。

特集以外で注目だったのは、最近家電量販店でよく見かける「LED電球」の話題。近頃は2000円以下の安いものも出てきて、一見活況を呈しているように見えますが、LED電球には規格や安全基準が存在しないため、トラブルになりそうだ、という記事です。放熱設計が十分でなく、カタログ記載の寿命よりずっと早く故障してしまったり、テレビやラジオに雑音が入ってしまったりする粗悪品が出回っているとのこと。
電球が発する熱の処理については、各社の製品技術を紹介した別の記事もあります。LED電球が蛇腹のような構造を持っているのは、まさにこの発熱対策のためであり、この機構が電球コストを押し上げている、というのです。それにしても、規制というのはありすぎても、なさすぎても企業活動を制限してしまうのだなあと思いました。

電気自動車とLED電球の登場。一見無関係に見えるこの二つの新製品は、どちらも「原油価格の高騰」に起因しています。石油によるエネルギーコストが高騰、しかもそれが常態化したことで、それを利用する周辺装置が変化するとともに、エネルギー調達の方法そのものが変化して行くのです。
今回「日経サイエンス」と「日経ビジネス」を、「エネルギー」の視点で併せて読んでみて、世の中の変化が、おぼろげながら見えてきたような気がします。一昔前に、「ITは現代の産業革命」と言われました。けれどもそれは、今起きているエネルギー周辺の変化と比べれば、ずっと小さな「革命」だったのではないでしょうか。今後の変化から目が離せません。

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