« ミラクル三年、柿八年 | トップページ | ん─日本語最後の謎に挑む »

2010年3月 4日 (木)

日経MJトレンド情報源2010

「日経MJ トレンド情報源 2010年版」日経MJ(流通新聞):編(日本経済新聞出版社)

毎年年末になると、様々な「今年の○○」が発表されます。そのうちの一つ「ヒット商品番付」を出しているのが、本書を出している日経MJ(流通新聞)です。まあ、流行語大賞同様、若干の違和感とともに発表されるわけですが、これは時代を振り返るのにとても役に立ちます。たとえば、次のものことが流行したのは、それぞれ何年だったかご記憶でしょうか。

  • 篤姫
  • 生キャラメル
  • おしりかじり虫
  • Web2.0
  • 定額給付金
  • 副都心線開通

正解は次の通りです。

  • 篤姫 →2008年  
  • 生キャラメル →2008年
  • おしりかじり虫 →2007年
  • Web2.0 →2006年
  • 定額給付金 →2009年
  • 副都心線開通 →2008年

いかがでしょうか。意外と最近だったことに驚きませんか。私など定額給付金を、昨年受け取ったことなど、ころっと忘れておりました。10万円くらいくれれば、覚えていたんですけどねhappy01、たぶん。

たいへん前置きが長くなりました。本書は、日経MJ紙に掲載された記事をベースに貴社が加筆し、2008年の消費の傾向とマーケティング最前線の動きについてまとめた本です。業界別の売上ランキングはもちろん、売り場面積当たり、従業員一人当たりといった様々な観点で売上データが掲載されています。データだけではなく、そのデータは、前年やそれ以前と比較してどうか、業界としてどうか、など様々な考察が加えられています。

さらに本書のおもしろいところは、そうしたミクロの視点だけではなく、「現在見えている新しい消費動向」「注目すべき業界やキーワード」といったマクロの視点の記事も掲載されているところです。主なタイトルを紹介します。

  • 「ヤンキー経済」の台頭
  • ファストファッション旋風
  • エコは消費の新鉱脈
  • 不況知らずのネット通販
  • もがく外食の突破口

このうち「ヤンキー経済」というとらえ方に、「なるほどな」と思いました。「ヤンキー」と言われる世代を分析し、その特性を紐解き、彼らに訴求するメッセージング手法まで指南しています。まさに至れり尽くせり。「ヤンキー経済」が、本当に存在するなら、商品企画上非常に参考になるはずです。
この中で最も驚かされたのが「現在の20代以下の世代は、日本の好景気を知らない」という指摘です。言われてみればその通り。ダメな日本ばかりを見てくれば、そりゃ自尊感情も低くなるよなあと思い、ショックを受けました。

私は業務上の必要性から昨年10月頃に本書を購入しましたが、今でも企画を立案するときに重宝しています。折に触れて書棚から取り出し、必要な部分を見ながら、その周辺も斜め読みする、というスタイルが、本書には最も適した読み方(使い方)のような気がします。300ページ以上あるので、事実上それしかできないのですがsweat01

時代の読み解き方の一つとして、1冊あると有用な本ではないでしょうか。

|

« ミラクル三年、柿八年 | トップページ | ん─日本語最後の謎に挑む »

ビジネス書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29188/47693350

この記事へのトラックバック一覧です: 日経MJトレンド情報源2010:

» 生キャラメル [生キャラメルあれこれ]
北海道産の良質な生クリーム、バターを砂糖・はちみつと煮詰めた新感覚のキャラメルです。 [続きを読む]

受信: 2010年3月 5日 (金) 07時45分

« ミラクル三年、柿八年 | トップページ | ん─日本語最後の謎に挑む »