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2010年3月

2010年3月31日 (水)

雑誌記事から顧客理解を考えた

Siru

週刊文春の人気コラムに、作家である中村うさぎさんの「さすらいの女王」というコーナーがあります。先週と今週の2週にわたって、ある雑誌記事に関する編集部とのやりとりが紹介されていました。中村さんと、担当編集者の認識がかみ合わない、というのが趣旨です。

元編集者であり、商品企画をしている私は、この記事を読んでとても考えさせられました。

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2010年3月29日 (月)

桐島、部活やめるってよ

「桐島、部活やめるってよ」朝井リョウ:著(集英社)

数年前、ある高校からの依頼でプレゼンテーションの方法について講演したことがあります。自分ではそこそこ好評を博したと実感できたのですが、感想文の中に「バカにされた気がして不快でした」という一文がありました。高校生の気持ちをまったく分かっていなかった私は、生徒とのやりとりの中で、「発言しない=分からない」と理解してしまったのです。
そんな苦い記憶がよみがえったのは、著者の朝井さんが描き出す高校生たちの日常が、あまりにリアルだったからです。今の高校生の気分が、おじさんにもひしひしと伝わってきました。

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2010年3月26日 (金)

「抽象化」という考え方

Chusho

日経ビジネス最新号(2010.03.22号)の巻末に掲載されたコラム「直言極言」を読んで考えさせられました。
筆者は、以前もご紹介したまつもとゆきひろ氏。「トヨタが見落とした『抽象化』」と題して、今回のプリウス問題についてソフトウエア開発者の立場で論じています。この視点は、単にもの作りということだけではなく、仕事全般に必要な視点ではないかと思いました。

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2010年3月24日 (水)

インテリジェンス武器なき戦争

「インテリジェンス 武器なき戦争」手嶋龍一:著/佐藤優:著(幻冬舎新書)

なんとなく私の読書は、4~5冊同時並行で読んで行くというスタイルが定着しています。購入した順にきちんと読みたいと思ってはいるのですが、つい興味の向きから読んでしまうので、どうしてもこんな読み方になってしまうのです。こうした読書法を積極的に推奨している方もありますが、私はあまりお勧めしません。読みかけ状態のまま何年も放置される本が出現してしまったり、同じ本を複数買ってしまったりして無駄が多いからです。

本書もそんな「放置された一冊」。読み始めたのは、2年ほど前なのですが、つい最近読了しました。けれども結果的に、今読むのがベストの本だったなあと思っています。

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2010年3月22日 (月)

知る楽 歴史は眠らない

「歴史は眠らない 2010年2-3月 NHK知る楽(火)」円満字二郎:著/内橋克人:著(日本放送出版協会)

先日の出張の際、読む本がなくなり空港の書店をぶらぶらしていた時、本書が目に入りました。「漢字」と「貧困」がテーマのようです。特に漢字については、新しい常用漢字について特集されていることから読んでみることにしました。

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2010年3月19日 (金)

未来への周遊券

「未来への周遊券」最相葉月:著/瀬名秀明:著(ミシマ社)

本書は、ノンフィクションライターの最相さんと、作家であり薬学博士である瀬名さんの往復書簡。といっても、もちろんプライベートな手紙のやりとりではなく、産経新聞の企画なのだそうです。産経新聞には「往復書簡」というシリーズがあって、著名人による手紙のやりとりが掲載されていて、すでに何冊も書籍化されているとのこと。恥ずかしながら、まったく知りませんでした。

そもそも本書を知ったのは、行きつけのJ書店の店頭で、派手にディスプレイされていたからです。二人とも私の好きな作家ということもあり、立ち読みもせず購入してしまいました。とはいえ、書評などで知った本でもないのに、中を1度も空けずに本を買うなど初めての経験。書店から帰宅する電車の中で、ちらっと読み出すと、あまりの面白さに止まりません。あやうく電車を乗り過ごすところでした。

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2010年3月17日 (水)

石垣島ラー油

「石垣島産とうがらし入りラー油」

またまた本と関係ない話で申し訳ございません。

昨年末家族で石垣島に旅行した際、最終日に土産物屋が軒を連ねる市場に出かけました。ここで非常に目立っていたのが、ラー油でした。多種多様なラー油が売られています。石垣島産のラー油が人気であることは、知っていましたが、こんなに多くの種類があっては選べません。それに値段を見てびっくり。800円とか900円もするのです。

単なる調味料、しかもこれっぽっちの量なのに1000円近くも出して、たいしたことない味だったら悲劇だよなあ、と思っていたら、裏通りにラー油の専門店、しかも味見をさせてくれるところを発見しました。コーヒー用の使い捨てマドラーの先に、ラー油を一滴垂らし、なめさせてくれるのです。

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2010年3月15日 (月)

アホの壁

「アホの壁」筒井康隆:著(新潮新書)

ベストセラーが出ると、それにあやかったタイトルの書籍が出るのは、最近の出版界においてかなり顕著です。「○○の品格」「○○力」「~しなさい」「~するな」などなど。その中で、「バカの壁」ほど類似タイトルを生んだ書籍もないでしょう。

そういう意味で、本書は一見そうした「あやかり本」の典型です。しかもその「バカの壁」を手がけた編集者からの依頼を受け、筒井さんが書いた本とのこと。筒井さんの小説が好きな人なら、このエピソードだけで反射的に買ってしまいます。筒井作品の淵源と申しましょうか、発想の秘密をたどることができるのではないか、と思えるからです。

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2010年3月11日 (木)

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」岩崎夏海:著(ダイヤモンド社)

書籍のタイトルには、大きく2種類あると思っています。「バカの壁」のようにインパクト重視のものと、「○○の仕方」のように分かりやすさ重視のものです。前回ご紹介した「ん」は、インパクト重視。言葉だけでなく見た目のインパクトも強い、とても工夫されたタイトルでした。

一方本書は、完全に分かりやすさ重視。本書の内容は、まさにタイトル通りです。あえて補足するならこんな感じでしょうか。

高校野球のマネージャーが、ドラッカーの書いた経営学の本『マネジメント』を読んで実践したらどうなるか

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2010年3月 8日 (月)

ん─日本語最後の謎に挑む

「ん──日本語最後の謎に挑む」山口謠司:著(新潮新書)

本書を店頭で見かけたとき、文字通り「ん?」と、反射的に手に取ってしまいました。変わったタイトルの本ということもあり、真面目な本なのか冗談の本なのかを見極めたかったのです。
目次を見ると、日本語の表記起源に関するかなり真面目な本だということがわかりました。「ん」もなかなか奥深そうです。見返しの文章が、本書のポイントを端的に説明してくれていますので引用しましょう。

母音でも子音でもなく、清音でも濁音でもない、単語としての意味を持たず、決して語頭には現れず、かつては存在しなかったという日本語「ん」。「ん」とは一体何なのか? 「ん」は、いつ誕生し、どんな影響を日本語に与えてきたのか?

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2010年3月 4日 (木)

日経MJトレンド情報源2010

「日経MJ トレンド情報源 2010年版」日経MJ(流通新聞):編(日本経済新聞出版社)

毎年年末になると、様々な「今年の○○」が発表されます。そのうちの一つ「ヒット商品番付」を出しているのが、本書を出している日経MJ(流通新聞)です。まあ、流行語大賞同様、若干の違和感とともに発表されるわけですが、これは時代を振り返るのにとても役に立ちます。たとえば、次のものことが流行したのは、それぞれ何年だったかご記憶でしょうか。

  • 篤姫
  • 生キャラメル
  • おしりかじり虫
  • Web2.0
  • 定額給付金
  • 副都心線開通

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2010年3月 1日 (月)

ミラクル三年、柿八年

「ミラクル三年、柿八年」かんべむさし:著(小学館)

社会人になりたての頃、かんべさんの作品はよく読みました。当時編集途中だった中学校の教科書の「目玉作家」の一人だったからです。「車掌の本分」と題されたその作品は、正直先生方には不人気でしたが、生徒たちからは好評価だったのではないでしょうか。私の周りの30代は、かなりの確率でこの作品を覚えていますから。

そのかんべさんが、長編の書き下ろし、しかも文庫で出されたと聞き、早速購入しました。

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