« 対岸の彼女 | トップページ | 「買いたい!」のスイッチを押す方法 »

2010年5月26日 (水)

医師がすすめる男のダイエット

「医師がすすめる男のダイエット」井上修二:著(集英社新書)

以前ご紹介した体幹ウォーキングの本を読んで以降、確かに歩き方は良くなりました。以前は時速5kmで1時間歩き続けることなどできなかったのに、最近は時速6kmでも1時間歩けます。
にもかかわらず、体重がうまいこと減りません。114kgを境に一進一退を繰り返しています。「いつも腹一杯食べてるからだめなんだよなぁ」と思いながらも、なかなか食事制限ができないのです。

そんなときに見かけたのが本書です。タイトルにある「男のための」というのが気に入りました。帯には「男性には男性の、肥満を解消できない理由があった」と書いてあります。「そうだよ、男だから難しいのだ」などと自分をなぐさめながら、読んでみることにしました。

冒頭の「はじめに」で井上さんは、「『ダイエット』という言葉は元々食事制限の意味だった」と説明した上で、「食生活を大きく見直した上で、適度な運動をする」のが重要、と言います。私はこれまで、性格的に食事制限ができないだろうから、そこはさておいて運動、と考えていました。どうやらそれが間違いだったようです。
とはいえ、それを頭ごなしに否定されたら、読む気になりません。その点井上さんは、中高年に対して次のように理解を示してくれています。

「おいしいものをたくさん食べれば元気になれる」「食べ物を残すのが何よりの罪悪」という、幼いときに身についた食行動が、中高年の食生活の改善を難しいものにしている。

ダメな私たちに対して「それはあなたのせいじゃないですよ」というわけです。その上で、「それは現代の食糧事情には合わないのだから徐々に変えましょう」と呼びかけてくれます。こうしたスタンスは、アドバイスを納得する上で重要だなあと思いました。誰しも正しいことを言う人の意見より、自分を分かってくれる人の意見が聞きたいですから。

本書は、全体として食事に関するアドバイスがほとんどです。この元になっている、肥満に対するシンプルな考え方は次の3点。

  1. 肥満の原因は、「摂取カロリー>消費カロリー」
  2. 余分なカロリーは、ゆっくり体脂肪となる
  3. 体脂肪を短期間で減らすと、太りやすい体になる

特に第1章では、ダイエットに失敗するパターンの分析や、ちまたにあふれるお手軽ダイエットのウソについて言及しています。通販番組などでよく紹介されているダイエット法が、一刀両断にされています。たとえば「医療機関が認定したダイエット食品」というものは、確かに存在するそうですが、それは、きちんと入院して、医師の指示と検査の元に実行しないと、効果がないばかりか危険なのだそうです。「油抜きダイエット」は、油によって吸収されやすくなる油溶性ビタミン類が摂取できなくなり危険、といった説明も、非常に説得力がありました。

それから、「体重変化は三日後にやってくる」という説明も、ビックリすると同時に納得しました。どか食いしてしまった翌日、体重計に乗っても、ほとんど増えていないので安心していると、いつの間にかかなり体重増になっている、という経験を何度かしました。だから、「しまった、食べ過ぎた~!」と思ったら、翌日、翌々日と食事を減らして運動を増やせばチャラにできるとのこと。これは「絶対だめ!」と言われるより現実的で、かなり安心できました。

ダイエットは、長期間少しずつ取り組まねばならない上、効果も顕著には見えませんから、続けるのは、なかなかつらいものです。ですが、本書はそうした続けたときの効用を説くとともに、お手軽なダイエットなど無いことを示した上で、失敗しても取り返せるよと励ましてくれます。そういう意味で、とても良くできた本だと思いました。
これからは、本書を参考に、食事制限にもチャレンジしてみたいと思います。

|

« 対岸の彼女 | トップページ | 「買いたい!」のスイッチを押す方法 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

こんばんは
ご訪問&コメントありがとうございます。
私も、徐々にダイエットしていきたいと思います。

どうぞ良いことありますように!

投稿: yukio | 2010年5月27日 (木) 22時55分

yukioさん、はげましのコメントありがとうございました。

本書を読んだのはゴールデンウィーク前でしたが、この教えを守ったせいか、今月後半から急に体重が落ち始めました。
これからもがんばります!

投稿: むらちゃん | 2010年5月27日 (木) 23時30分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29188/48206454

この記事へのトラックバック一覧です: 医師がすすめる男のダイエット:

« 対岸の彼女 | トップページ | 「買いたい!」のスイッチを押す方法 »