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2010年6月

2010年6月30日 (水)

制服概論

「制服概論」酒井順子:著(文春文庫)

酒井さんの文章は、週刊文春の「私の読書日記」というコラムで月に一度読んでいます。出世作である「負け犬の遠吠え」といい、書き手の女性性を前面に出した文章が印象的だなあと思っていました。まあ、誰しも自分の性からは離れにくいわけですから、当たり前なのですけれど。

先日書店で文庫の棚を物色していたとき、本書を見つけました。「酒井さんが制服?」と思いつつ表4を見てみると、書かれた内容はなかなか魅力的です。

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2010年6月29日 (火)

読書でダイエット2

昨年(2009年)10月に、「読書でダイエット」という記事を書きました。2009年の4月末に132kgあった体重が、10月に119kgになったというのがその概要です。今読み返してみると、とても恥ずかしいのですが、その記事は次のような文章で結ばれていました。

最近ダイエットも中だるみ気味なので、ここで宣言することで、さらに次のステージに進めればと思っています。桜が咲く頃には、2桁の体重にならないものでしょうか。つい先日会社で健康診断を受けた関係で、そんなことを考えました。

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2010年6月28日 (月)

パラサイト・イヴ

「パラサイト・イヴ」瀬名秀明:著(新潮文庫)

もう何度も書いております通り、私にとって文庫本の楽しみの一つは、巻末の文章を読むことです。もちろん本によっては存在しないこともありますが、多くの場合それは「解説」として存在し、作品を読み終わった読者をもう一度楽しませてくれます。

このように書いてくると本書にはすばらしい解説がついているようにお感じになるかも知れません。しかしごめんなさい、本書に解説はないのです。それなのに、なんと巻末部分が60ページもあります。

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2010年6月27日 (日)

こころと脳のサイエンス01号

「こころと脳のサイエンス01号 別冊日経サイエンス 170」日経サイエンス編集部:編(日経サイエンス社)

先日行きつけの書店で、別冊日経サイエンスのフェアをやっていました。これまで別冊のシリーズは、ちょっと難しめのものが多いなと思って敬遠していましたが、立ち読みしてみると、いつもの雑誌同様美しい図版と平易な文章で記事が構成されています。これなら読めそうだ、ということで、心理学系、脳科学系の話題が豊富そうな本書を購入しました。本書で注目したのはこんな記事です。

 ・親よりも友だちが重要
 ・遊ばないとダメ!
 ・プラセボ効果が生じる理由
 ・父親の高齢”出産”リスク

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2010年6月25日 (金)

「若者はかわいそう」論のウソ

「『若者はかわいそう』論のウソ データで暴く「雇用不安」の正体」海老原嗣生:著(扶桑社新書)

以前ご紹介した「エンゼルバンク」というマンガに、本書の著者、海老原さんをモデルにした「海老沢康生」がメインキャラクターとして登場しています。ここで語られる「常識のウソ」には、毎度説得力がありました。

本書の「まえがき」も、それを彷彿とさせる文章です。簡潔なのに、実に分かりやすく書かれています。これを読んだだけで、目次を見ることなく購入を決めました。以下にかいつまんでご紹介します。

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2010年6月23日 (水)

泣き虫ハァちゃん

「泣き虫ハァちゃん」河合隼雄:著/岡田知子:絵(新潮文庫)

河合さんは、日本を代表する心理学者である一方、児童文学の評論家としても一流の方でした。私自身、河合さんが児童文学に深く関わるようになるきっかけ付近に居合わせたこともあり、その著作には特に注目していました。

本書が単行本で出版されたとき、てっきり河合さんが自伝的エッセイをお書きになったのかと思いました。ハァちゃんが河合さん自身であることは容易に想像できたからです。しかしそれは誤解でした。帯には「自伝的小説」と書いてあります。

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2010年6月21日 (月)

効果10倍の教える技術

「効果10倍の<教える>技術―授業から企業研修まで」吉田新一郎:著(PHP新書)

「教える」という言葉を聞くと、最初に何を思い浮かべるでしょうか。多くの方が、「学校」や「先生」という言葉、あるいはその姿や様子を思い浮かべるのではないかと思います。
では「教える」というのは、実際にはどのような行為なのでしょうか。
 ・教壇の上で先生が教える中身を説明すること
 ・黒板にポイントを書くこと
 ・掛け図や写真、ビデオや実物を見せること
おそらく、このようなイメージを持つ方が多いと思います。しかし、著者の吉田さんは、これについて冒頭次のように疑問を提示します。

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2010年6月18日 (金)

日経サイエンス(2010年7月号)

「日経サイエンス(2010年7月号)」(日経サイエンス社)

毎度興味深い記事が掲載されているこの雑誌ですが、今月は特に面白い記事が目白押しでした。私が注目したのは次の記事です。

・ここまで来たiPS細胞
・動き始めたオールジャパン体制
・うつ病,強迫性障害,PTSD…見えてきた脳の原因回路
・知られざるトリュフの世界
・イザというときの“携to携”ネットワーク
・金属に刻まれた古の技術を探る

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2010年6月16日 (水)

サカモト

「サカモト」山科けいすけ:著(新潮文庫)

山科けいすけさんは、私の大好きなマンガ家の一人です。いつも愛読しているのは、「ビッグコミック」誌連載の「C級サラリーマン講座」。会社を舞台に、暗すぎる人、明るすぎる人、小心すぎる人、尊大すぎる人など、極端な人物ばかりが登場するギャグマンガです。

本書はその幕末版ともいうべき作品と言えるでしょう。幕末を彩る有名人たちに、山科流の強烈な解釈が加えられて、見事なギャグマンガに仕上がっています。

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2010年6月15日 (火)

チーム・バチスタの栄光(下)

「チーム・バチスタの栄光(下)」海堂尊:著(宝島社文庫)

物語のいいところで「続きは次回」となるのは、テレビやマンガの世界ではよくあることですが、小説の場合は珍しいケースではないでしょうか。そうでもないかもしれませんが。

少なくとも本作の場合、上下巻の2分冊となっていることは、エンターテインメント性を増していると思いました。その理由の前に、下巻表4記載のあらすじをご紹介しましょう。

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2010年6月14日 (月)

チーム・バチスタの栄光(上)

「チーム・バチスタの栄光(上)」海堂尊:著(宝島社文庫)

海堂さんは現役の医者でありながら、人気作家として数多くの作品を上梓しています。しかも本作は、デビュー作にして「このミステリーがすごい」大賞を受賞したということで注目していました。けれども上下巻に分かれているため、これまでずっと購入をためらってきました。ただでさえ「積ん読」の本が増えているのですから。
それでも、先日神田の古書店街に専門書を売りに行った際、ワゴンセールで売られていた本作を見つけ、上下巻同時に購入しました。例によって、表4記載のあらすじからご紹介しましょう。

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2010年6月11日 (金)

2011年新聞・テレビ消滅

「2011年新聞・テレビ消滅」佐々木俊尚:著(文春新書)

当初書店で本書を目にしたときは、「またいつものメディア批判本だろう」くらいにしか思いませんでした。新聞の記者クラブ取材、テレビの電波利権、といった話なら十分分かっているし、もうたくさんだと思ったわけです。

ところが先日「電子書籍の衝撃」という本を読んで、考えが変わりました。佐々木さんの本は、もう少し読んだ方が良さそうだぞ、と。案の定、本書はメディア界に起きつつある、あるいはこれから起こるであろう、巨大な変化を明確に示してくれた本でした。

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2010年6月 9日 (水)

スワンベーカリーに行きました

Bread

以前ご紹介した「経営はロマンだ」を読んで以来、宅急便の生みの親、小倉昌男さんを尊敬しています。宅急便立ち上げの経緯もさることながら、同書でかなりの紙幅を割いて紹介されていた、スワンベーカリー立ち上げの経緯には感服しました。
それゆえ、機会があればぜひ行きたいと思っていましたところ、先日、自宅近くで偶然発見しました。以前同社のサイトを見たときには、なかった店のような気がします。早速入ってみることにしました。

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2010年6月 7日 (月)

成功の秘訣は―頭より心ド根性だ!

「成功の秘訣は──頭より心ド根性だ!」丹羽宇一郎:著(文春文庫)

以前「人は仕事で磨かれる」という本を読んで、いっぺんに丹羽さんのファンとなりました。本書はその第二弾というべき講演録です。もともと単行本で出たときのタイトルは「汗出せ、知恵出せ、もっと働け」だったのだそうですが、文庫になるにあたって、丹羽さんがタイトルをこのように変更したのだそうです。
なぜこんな、ものすごいタイトルにしたのでしょうか。その経緯は、文庫版のあとがきに詳しく書いてあります。それはそのまま本書の主張と重なりますので、次のように要約してみました。

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2010年6月 4日 (金)

憎まれ役

「憎まれ役 」野村克也/野中広務:著(文春文庫)

タイトルといい著者といい、なかなか迫力ある本です。書店の書棚で、ひときわ異彩を放っていましたから、つい手に取ってしまいました。そして、野中さんの書いた序論「憎まれ役 世に憚る」を読んで、購入を決めました。

なぜ、私は、こんなに野村さんに興味をもつのだろうか。あるとき、ハタと気づきました。私と彼とはいくつも共通点があるのです。二人とも京都府に生まれ、二人とも這い上がった男です。酒をたしなまず、甘いものに目がないなどという共通の部分もありました。カッとしやすいところも似ているかもしれません。そして何より共通するのは、二人ともメディアには、「憎まれ役」扱いをされていることです。
日本の政治もプロ野球も、重大な局面を迎えています。しかし本音で問題を語る男はほとんどいません。今こそ日本の政治、日本の野球のために、「憎まれ役」を買って出ようと考えた所以です。

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2010年6月 2日 (水)

ビジネスマンのための「発見力」養成講座

「ビジネスマンのための『発見力』養成講座」小宮一慶:著(ディスカヴァー携書)

突然ですが、クイズです。コンビニ大手のセブン-イレブンの看板にある表記のうち、正しいのはどれでしょう。

  1. 7-ELEVEN
  2. 7-eleven
  3. 7-Eleven
  4. 7-eleveN
  5. 7-eLEVEN
  6. 7-ELEVEn

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