« 2010年8月 | トップページ | 2010年10月 »

2010年9月

2010年9月29日 (水)

ケルヒャーの価格で考えた

昨年の12月、このブログで「KARCHER スチームクリーナー  SC1002」という商品をご紹介して以来、毎月コンスタントに多くの方がご覧になっています。記事タイトルは、商品名ではなく、「大掃除の秘密兵器」なのに、よく検索にひっかかるものです。

さて、それはともかく、先日そのページを久々に覗いてみて驚いたことがありました。価格が大きく変わっているのです。

続きを読む "ケルヒャーの価格で考えた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月27日 (月)

創造性とは何か

「創造性とは何か」川喜田二郎:著(祥伝社新書)

KJ法という思考法の名称と、川喜田次郎さんのお名前は存じておりましたものの、恥ずかしながら、これまでその著書を読んではいませんでした。それなのに、KJ法について知ったような気になり、なんだか偉そうなことを言ったり書いたりしたような記憶があります。

稲盛さんの著書にあった、「システムだけまねても無意味」という指摘が深く心に残っていたこともあり、本書を店頭で見かけたとき、迷わず購入しました。とはいえ、疑問に思ったのは、本書が新刊コーナーにあったこと。奥付を見ると「2010年9月10日発行」となっていますから、正真正銘の新刊。川喜田さんは確か昨年亡くなったはずなのに…はて?

続きを読む "創造性とは何か"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月24日 (金)

40歳の教科書

「40歳の教科書 親が子どものためにできること ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編」モーニング編集部/朝日新聞社:編(講談社)

「ドラゴン桜公式副読本」のシリーズでは、以前「16歳の教科書」と「16歳の教科書2」をご紹介して参りました。本書はその番外編で、親向けの本だそうです。

「副読本の番外編」というのは、なんとも込み入った位置づけだなあと感じますし、第一「二匹目のどじょう」臭がぷんぷんにおいます。店頭で本書を見かけたときは、正直苦笑してしまったものの、手に取って読み始めてみると、なかなかの本でした。

続きを読む "40歳の教科書"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月22日 (水)

コラム記事のお手本

以前から、日本経済新聞のスポーツ欄には注目していました。記事に見られる、評論の視点、報道姿勢などに独特の切れ味があるからです。特にオリンピックやサッカーワードルカップなど、国民的スポーツイベントの際に、それが顕著に表れると感じています。

記事だけでなくコラムもひと味違います。中でも私が大好きなのは、「チェンジアップ」というコラム。野球解説者の豊田泰光さんが連載されています。この連載は、

「豊田泰光のチェンジアップ人生論」豊田泰光:著(日本経済新聞社)

という本にもまとめられているようです。

続きを読む "コラム記事のお手本"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月20日 (月)

稲盛和夫の実学

「稲盛和夫の実学―経営と会計」稲盛和夫:著(日経ビジネス人文庫)

本書を読んでみようと思ったのは、「実学」というタイトルだったからです。サブタイトルに「経営と会計」とあるように、経営学とか会計学についての考え方について書いた本であると思われますが、メインタイトルが「実学」になっているということは、つまり実際に役に立つことを強く意識したものなのではないかと想像しました。

それは裏を返せば、役に立たない経営学や会計学があるということになります。両方とも、それ自体が極めて実学的学問と思われるのに、なぜこのようなタイトルにしたのでしょうか。

続きを読む "稲盛和夫の実学"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月17日 (金)

だれかのいとしいひと

「だれかのいとしいひと」角田光代:著(文春文庫)

月刊MOEという雑誌をご存じでしょうか。同誌のWebサイトの説明によれば「絵本を応援する月刊誌」なのだそうです。教科書編集者をしていたときは、たまに購入して読んでいましたが、正直言って男性が購入するには、少し勇気の要る雑誌でした。毎度鮮やかな色彩とかわいいイラストに彩られた表紙は、まさしく女の園、という感じだったからです。

本書は、その雑誌に掲載された作品を中心とした短編集。角田さんの作風と、MOEの雰囲気があまり一致しないように感じられたので読んでみることにしました。もしかして、角田さんのかわいい作品が読めるのかもしれないと期待したのです。

続きを読む "だれかのいとしいひと"

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2010年9月15日 (水)

はじめて哲学する本

「はじめて哲学する本」藤原和博:著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

藤原さんの著作は、これまで何冊かご紹介して参りました。いずれも「情報編集力を身につけよう」という主張をされています。複雑になった現代においては、正解のない問題に直面する事が多いため、より悪くない選択肢を選び出す力が、情報編集力だというのです。

本書はいわばその実践編と言ってもよいでしょう。提起されているテーマ(本書の帯によれば、人生の「ツボ」と「コツ」)は、全部で25。その問題について、藤原さんが子どもたちに語りかけるという構成になっています。いくつか選んでご紹介しましょう。

続きを読む "はじめて哲学する本"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2010年9月13日 (月)

街場のメディア論

「街場のメディア論」内田樹:著(光文社新書)

本書は、あちこちの書店で山積みになっているので、お読みになった方も多いことでしょう。実際アマゾンのランキングでも常に上位をキープしています。内田さんの「街場の~」本は、読みやすい割に独特の切れ味を保っているためか、「アメリカ論」「中国論」「教育論」とシリーズ化されており、本書はその4作目。

アメリカ論」も「教育論」も買ったまま読んでいなかったため、本書が出たときも「まずは前作を読んでから」と自戒していたにもかかわらず、まえがきを立ち読みしていたら、どうしても読みたくなってしまいました。それは次の部分を読んだからです。

続きを読む "街場のメディア論"

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2010年9月10日 (金)

「分かりやすい教え方」の技術

「『分かりやすい教え方』の技術」藤沢晃治:著(講談社ブルーバックス)

藤沢さんの「分かりやすい~の技術」シリーズは、このブログでは「文章の技術」と「表現の技術」をご紹介しました。いずれも標題の通り「分かりやすい」本でした。その分かりやすさの秘密は、問いの立て方と分解の仕方にあります。藤沢さんは、元エンジニア。表現行為を分解し、そこからポイントや問題点を抜き出して解説して行く、というのが執筆スタイルです。この分解→解説の過程が、実に巧みだと思いました。

本書は、その手法を使って「教える」という行為を分解した本です。本書の執筆動機について、藤沢さんは「はじめに」で、次のように書いています。

続きを読む "「分かりやすい教え方」の技術"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 8日 (水)

ロック母

「ロック母」角田光代:著(講談社文庫)

空中庭園」で家族の描写と構成力に舌を巻き、「対岸の彼女」にて、女性の友人関係のリアリティと説得力に驚愕した私は、一気に角田ファンとなってしまいました。次はどれを読もうかと考えていたとき、文庫の新刊コーナーに本書を発見。未収録作品を含め、7つの話が収録されているとのこと。「おお、新刊!しかも短編集だ」ということですぐに購入して読み始めました。

ところが冒頭の短編で未収録作品だという「ゆうべの神様」を読んだとき、なんというか消化不良感を感じました。いつもの満腹感とでも申しましょうか、読後の満足が感じられなかったのです。それゆえ、本書は2作品目以降を読むことなく、しばらく鞄に入れたままにしておりました。

続きを読む "ロック母"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 6日 (月)

論より詭弁

「論より詭弁 反論理的思考のすすめ」香西秀信:著(光文社新書)

これまでに、表現について書かれた本をたくさん読んできました。どの本も一貫して重要性を説いているのは「論理的」ということです。親切な本の場合だと、論理的な説明と非論理的な説明について、実例を挙げて説明しています。こうした本に感化され、私の中で、論理的思考の有用性は、もはや疑いようのない真理になっていました。

ところが本書を書店で見かけたとき、少々ショックを受けました。帯に書かれていた挑発的な文言に、虚を突かれたのです。

続きを読む "論より詭弁"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 5日 (日)

自分がわかる909の質問(配点)

「自分がわかる909の質問」配点のご紹介

以前本書をご紹介した際、記事の最後で「あなたはどのくらいティーンエイジャーの気持ちが分かっているでしょう」というテストをご紹介しました。答えがすぐに分かってしまうと興ざめかと思い、また、書籍のネタバレになってしまうと申し訳ないとの思いから、記事の締めくくりを

配点については、後日コメント欄に記載します。解説については、ぜひ本書をご覧下さい。

と結んでしまいました。誠に申し訳ありません。このように書いたことをすっかり失念しておりましたshock。先日指摘をいただきましたので、ここに謹んで採点方法をご紹介いたします。

続きを読む "自分がわかる909の質問(配点)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 3日 (金)

きんこん土佐日記1

「きんこん土佐日記1」村岡マサヒロ:著(高知新聞社・ART NPO TACO)

出版の仕事というと、どうしても都会、特に東京に集中しがちです。以前ご紹介した「仙台、言葉の幸。」のように、地方にも良い本は多数あり、たまに東京の書店でそうしたフェアが開催されることはあるものの、あくまで一時的なもの。なかなか目にする機会はありません。そうでなくても出版点数が非常に多い昨今ですから。

本書は高知県で仕事をしている知人にいただいたのですが、一読してそのクオリティの高さに舌を巻きました。2004年から高知新聞で連載が始まったこのマンガは、現在も続いており、単行本はいまのところ全5巻。さらに第1巻である本書は、すでに第5刷とのこと。
まさに人気と実力を兼ね備えた作品だったのです。

続きを読む "きんこん土佐日記1"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 1日 (水)

ナイチンゲールの沈黙

「ナイチンゲールの沈黙(上)(下)」海堂尊:著(宝島社文庫)

以前「チームバチスタの栄光」を読んだとき、その続編が出ているということを知り、読んでみたいと思いました。主人公である田口医師はもちろん、その相棒(保護者?)である藤原看護師、天敵である変人役人の白鳥など、キャラの立った登場人物ばかりでしたから、続編が面白くないわけがありません。

続きを読む "ナイチンゲールの沈黙"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年8月 | トップページ | 2010年10月 »