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2010年11月28日 (日)

コピペ問題

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日経パソコンの2010年11月22日号に興味深い記事が掲載されていました。野間俊彦さんがお書きになった「教育が問われるネットのコピペ問題」と題するコラムです。大学では数年前から、小学校でも最近問題になっている、インターネットの情報をコピー&ペーストして宿題をやっつけてしまうことについて、現役の副校長先生らしい提言をされていました。

まず、大学の「コピペ問題」に関しては、次のように述べた上で、具体的な対処法を例示されています。

大学のコピペ対策は、そんなに難しいことではないと思っている。コピペできない課題を教員が出せばよいのだ。(中略)今の時代に合わせて、課題の出し方を工夫すればよい。

北風と太陽ではありませんが、「コピペ禁止」を徹底させるより、コピペで対処できない課題を与えればよいというのです。その具体例は、本誌をお読みいただくとして、その提案は、少なくとも私には説得力がありました。

また、小中学校でよく出される、読書感想文の宿題についても次のように提言されています。

学校は判を押したように夏休みの宿題として読書感想文を出すが、読書感想文を書く意味を指導しているのだろうか。(中略)文の組み立て方、表現方法など、書き方についても指導し、提出された感想文に対しては、認めるコメントを書いて返却しているだろうか。

このように述べた上で、野間さんは、さらに家庭にも宿題の意味と意義を伝えるべきだとしていました。日経パソコンは先生向けの雑誌ではありませんから、おそらく親としての読者を意識した記述だろうと思います。貴重な提言だと思いました。

もしかすると、多くの先生にとっては「そんなの当たり前だよ」「とっくにやっているよ」という内容かもしれません。けれども、これが徹底されていない部分があるからこそ、「読書感想文の宿題対応サイト」が生まれているのだろうと思います。このブログも、夏になると非常にアクセス数が上がります。「書名+感想文」という検索語でやってくる方が増えるからです。まあ、実際にはコピーしようのない文章だとは思いますがcoldsweats01

情報社会の進展が、学校の宿題や課題について、その本質を見直すきっかけになっている、つまり原点回帰を促している、という指摘が非常に面白いと思いました。情報と教育というと、情報モラル教育や著作権教育ばかりが話題になりますが、本当に話題にしなければならないのは、教育の本質なのでしょう。目から鱗のコラムでした。
この文章は、おそらくいずれ日経パソコンのサイトに掲載されると思いますので、ご覧になってはいかがでしょうか。(会員登録が必要かもしれません)

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