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2011年1月

2011年1月31日 (月)

日経サイエンス(2011年3月号)

「日経サイエンス2011年3月号」(日本経済新聞出版社)

科学技術に興味はありながらも、理系の知識がほとんどない私が、この雑誌を購入しようと思った理由の第一は、写真や図版がすばらしいことでした。「すばらしい」の中身は、「美しい」「わかりやすい」はもちろん、「驚くべき」や「ど迫力」、「見たこともない」などが含まれています。
今月号は、特にそうした「すばらしい」写真が多数掲載されていました。

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2011年1月28日 (金)

イノセント・ゲリラの祝祭

「イノセント・ゲリラの祝祭」海堂尊:著(宝島社)

気がつけばすっかり「海堂ワールド」にはまってしまい、またまた「田口&白鳥シリーズ」を読んでしまいました。一人の作家に入れ込まず、幅広く読みたいと心がけているのに、書店でこのシリーズの表紙を見かけると、つい忘れ物をしたような気分にさせられてしまうのです。中毒性があるのかも知れません(笑)。

さて、本書はこれまでのシリーズと異なり、謎解きの要素はほとんどありません。上巻で田口と白鳥が食事の帰りに死体を発見する、というのが唯一の「事件」です。けれども十分楽しめる作品でした。

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2011年1月26日 (水)

こう考えればうまくいく。

「こう考えればうまくいく」日垣隆:著(文藝春秋)

日垣さんは、ずっと気になるライターでした。政治関係、法律関係、教育関係、メディア関係とかなり幅広い分野で本を書かれている上、大人向けだけでなく、子ども向け(ティーン向け)の本も書かれています。このブログでも、「学校がアホらしいキミへ」と「秘密とウソと報道」を紹介させていただきました。いずれも丹念な取材(資料集め)がなされていることがうかがえ、それを元にした独自の主張が印象的な本です。

それでも、てっきりマイナーなライターさんだと思い込んでいました。しかし、先日大手書店のレジ前に、本書が平積みされていて驚きました。しかも版元は文藝春秋社! 帯の文章は若干怪しげだったものの、「まえがき」には次のように書いてあり、読んでみようという気持ちになりました。

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2011年1月24日 (月)

ボトルネック

「ボトルネック」米澤穂信:著(新潮文庫)

米澤さんはずっと気になる作家でした。映画になった「インシテミル」のレビューは、総じて好評なものが多かったですし、なによりこのカッコイイ表紙。「インシテミル」とどっちを読もうか迷っていたとき、刺激的な帯の文言が目に入りました。

「このミステリーがすごい!2010年版」宝島社
作家別投票 第一位
プロが認めたこの実力を見よ!!

その上表4には、なかなか面白そうなあらすじが書いてありました。

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2011年1月21日 (金)

成熟日本への進路

「成熟日本への進路 「成長論」から「分配論」へ」波頭亮:著(ちくま新書)

本書は年末の週刊誌で紹介されていました。確か「今読んでおきたいビジネス書」といった類の特集記事に掲載され、非常に高い評価だったと記憶しています。

書店で手に取ったものの、見返しには「政策を実行するための戦略と新しい社会のしくみを明快に示す」などと書いてあり、なんだか難しそうです。けれども、実際には非常に読み応えのある、知的刺激にあふれた本でした。読後しばらく興奮が冷めなかったほどです。
このすばらしい一冊は、見返しの堅苦しさとは対照的に、次のように書き出されています。

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2011年1月19日 (水)

街場の大学論

「街場の大学論 ウチダ式教育再生」内田樹:著(角川文庫)

書店でウチダ先生の新刊、特に文庫が並んでいるのを見ると、つい手にとってしまいます。「こんなタイトルの本あったかな」と思って、「文庫版あとがき」を立ち読みすると、こんなことが書いてありました。

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2011年1月17日 (月)

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学」山田真哉:著(光文社新書)

数年前にベストセラーになったときは、本書を読みたいとはまったく感じませんでした。「さおだけ屋」は、少なくとも私にとっては身近な存在ではありませんでしたし、最近見なくなったのは、まさに「潰れた」からじゃないの? とも思ったからです。
それでも最近会計学に興味を持っていることもあり、参考にしてみようと思いました。見返し部分に記載された本書の概要は、なかなか興味をそそります。

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2011年1月14日 (金)

清貧の思想

「清貧の思想」中野孝次:著(草思社)

約20年前のベストセラーですから、ご存じの方も多いことでしょう。当時、流行に乗り遅れまいと購入し読み出しはしたものの、途中で挫折してそのままにしてありました。

先日本棚の整理をしていたとき、本書のタイトルとその帯が目に止まりました。宋朝体のフォントがいかにも「清貧」という雰囲気を醸し出しています。帯に書かれた以下の文章が気になり、読んでみることにしました。

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2011年1月12日 (水)

日経サイエンス(2011年2月号)

「日経サイエンス2011年2月号」(日本経済新聞出版社)

昨年末に届いていたのに、この年末年始、読みたい本が多すぎて紹介が遅くなりました。こんなことでは、自称「日経サイエンス宣伝マン」失格でありますcoldsweats02

さて、今号最も興味深かった記事は、「Front Runner 挑む」でした。今回の主役は、宇宙航空開発機構の山田哲哉さん。「はやぶさ」の大気圏再突入を支えた研究者です。「隕石などの天体ではなく、探査機や宇宙船が地球に帰還するときは大気圏”再”突入という」のだそうですが、この記事を読むまでは正直、「有人宇宙船じゃあるまいし、カプセル一個落とすのなんて簡単では?」と思っていました。
けれどもそれは、とんでもない勘違いだったのです。

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2011年1月10日 (月)

発明者をプロデュース

「発明者をプロデュース ~あなたのお子さんが世界を変える~」岩永勇二:著(アチーブメント出版)

本書の表紙には、タイトルとサブタイトルの他に「子供の発明 親の教育」と書いてあります。これは本書の主張から類推すると、家庭教育によって子どもたちを発明家にしましょう、ということです。

こうしたメッセージに対して、「おお、それはいい。うちでも早速やってみよう」という親御さんは何人いるでしょうか。おそらくほとんどいないでしょう。私も最初は、ネガティブなイメージしか持ちませんでした。けれども、本書を読んで考えが変わりました。発明者を育てるということは、人間教育においてとても価値があると思えてきたのです。

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2011年1月 7日 (金)

即戦力は3年もたない

「即戦力は3年もたない 組織を強くする採用と人事」樋口弘和:著(角川oneテーマ21)

書店でタイトルを見たとき、「中途採用に過大な期待をするのは止めて、新卒の教育に力を入れましょう」という内容なのだと想像しました。しかし実際は、そんな単純な主張ではなく、次世代の企業人事について考察と提言を行っている本でした。
そのために必要な概念が「人材ポートフォリオ」であるとして、樋口さんは「はじめに」において、次のように書いています。

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2011年1月 5日 (水)

10年後の日本

「10年後の日本」『日本の論点』編集部:編(文春新書)

時々立ち寄る古書店で本書を見つけ、タイトルに惹かれて読んでみようと思いました。本書の発行は2005年ですから、タイトルが指す10年後とは、2015年のことです。5年前に予見された5年後とは、どんな時代なのだろうと興味を持ちました。

けれども実際には、10年後を予見した本ではありませんでした。予見ではなく現状認識の本、つまり、10年後の日本を見据えたとき、2005年時点での問題はどこにあるのかを俯瞰した本でした。

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2011年1月 3日 (月)

知的複眼思考法

「知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ」苅谷剛彦:著(講談社+α文庫)

数年前に「教えることの復権」を読んだとき、苅谷さんが紹介していた「考えることを教える授業」に興味を持ちました。同書で簡単に紹介されていた教え方の方法論は、とても合理的に思えましたし、考えるということの本質にも迫っているように感じられたからです。
機会があれば詳しく知りたいと思っていたところ、先日大学の先生から、本書をご紹介いただきました。研究室に入る前の必読書の一つとして、勧めているうちの一つとのことで、迷わず購入しました。

内容は期待に違わずすばらしいものでしたが、なんといっても感動したのが本書の執筆動機です。苅谷さんは「あとがき」で次のように述べています。

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