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2011年2月

2011年2月28日 (月)

プロフェッショナル原論

「プロフェッショナル原論」波頭亮:著(ちくま新書)

成熟日本への進路」を読んで、一気に波頭さんのファンとなり、あちこちで同書を薦めまくりました。同時に、波頭さんの他の本も読んでみたくなったのが本書の購入動機です。

もちろん内容についても興味がありました。よく仕事の厳しさを表すのに、「○○のプロ」という言い方があます。私自身もよく使ってはいたものの、「サラリーマンであってもお金もらってりゃ、プロなんじゃないの」と言われると、なんだかそんな気がしたものです。
では、いったいプロとはどんな存在なのか──それを知るために読んでみました。

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2011年2月25日 (金)

世にも美しい数学入門

「世にも美しい数学入門」藤原正彦/小川洋子:著(ちくまプリマー新書)

本来なら、私が絶対に手にしない類の本ですcoldsweats01。タイトルは数学だし、著者の一人は藤原正彦さんだし。「国家の品格」を初め、著書は何冊か読みましたが、なんだかいつも怒っている印象の学者さんです。

それでも読もうと思ったのは、やはり小川さんが書いていること。「博士の愛した数式」は、印象的な作品だった上に、作者本人がその作品について数学者と語るというのは、やはり興味をそそられます。さらに小川さんが書いている「まえがき」も魅力的でした。

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2011年2月23日 (水)

ポピュリズムへの反撃

「ポピュリズムへの反撃──現代民主主義復活の条件」山口二郎:著(角川oneテーマ21)

「ポピュリズム」という言葉は、高校時代に習ったような記憶があり、確かそのときには「衆愚政治」といった説明を受けたような気がします。しかし、その意味は愚民が集まって行う政治のことなのか、人が集まると愚民になるという意味なのか、どうにもよく分かりませんでした。
このところ、メディアなどでもよくこの言葉を目にしたことから、本書を読んでみることにしました。本書が、その目的にかなうと感じたのは、冒頭に記載された「開講の辞」に、次のような説明があったからです。

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2011年2月21日 (月)

若手教師のよくある悩み

野中信行が答える 若手教師のよくある悩み24」野中信行:著 中村健一:編(黎明書房)

先日久しぶりにK書店本店の教育書コーナーを訪れました。5,6年前よりも、コーナーが広がった印象があります。首都圏では、若い先生が急増中だからなのでしょうか、とりわけ若い先生向けの本が目立ちました。

その中で新刊本のコーナーにあった本書を読んでみることにしました。「まえがき」がとても印象的だったからです。本書が「メールマガジンの書籍化」ということに興味を引かれた部分もありましたが、それ以上に本書のねらいというか、著者の野中さんの思いを書いた部分に惹かれたからです。

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2011年2月18日 (金)

デイリーむらちゃん

Images

ひさびさに、インターネットの話題です。面白いサービスをみつけました。http://paper.li/というサイトです。

これはTwitterやfacebookと連動しているサービスで、自分がフォローしている「つぶやき」を、自動的に新聞形式のレイアウトにまとめてくれます。Twitterにおいて「フォローする」とは、「読者になる」ということですから、新聞形式というのは、まさにぴったりです。さっそく作ってみました。

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2011年2月17日 (木)

「下流志向」補筆

Self

下流志向」は、非常に衝撃的な本でした。この中で、かなり引っかかることがありました。それは、若者たちの自信(Self Esteem)の話題。

内田さんは、本書の構築に当たって、苅谷剛彦さんの「階層化日本と教育危機―不平等再生産から意欲格差社会(インセンティブ・ディバイド)へ」という本の研究成果を引用しています。引用の意義については、次のように述べています。

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2011年2月16日 (水)

下流志向

「下流志向」内田樹:著(講談社文庫)

いやあ、参りました。読後の「どよんとした気分」が抜けません。本書は非常に面白かったのに、気分が重いのです。以前似たようなこととして、村上春樹さんの「ねじまき鳥クロニクル」を読んだとき、人間の生皮を剥ぐシーンが強烈すぎて幾晩か夢に出てきたことがありました。今回はそれに次ぐ、いやそれ以上のショックでした。

ショックの内容というのは、本書の言説そのものではなく、それによって明らかにされた自分の間違いについてです。これまで長いこと砂漠を歩いてきて、きっとこの先にオアシスがあると信じてきたのに、実際には道を間違えていたのだと気づかされたような感じがしています。あるのは、途方もない後悔と徒労感。
これをもたらした部分を、無理矢理1か所だけ指摘せよ、と言われたら、次の部分を紹介します。

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2011年2月14日 (月)

イチローともジャイアンとも初対面ですぐに仲良くなれる本

「イチローともジャイアンとも初対面ですぐに仲良くなれる本」山口拓朗:著(こう書房)

本書は、facebookの「友達」がつぶやいていたことから、発売前にその存在を知りました。著者自らTwitterやfacebookで情報発信することにより、その存在が知れ渡って行くわけです。書籍プロモーションの新しい形だなあと思いました。

とはいえ、いくら書籍の存在を知ったとしても「読みたい」という気持ちになってもらわなければ意味がありません。その点、著者の山口さんからいただいたメールには、興味をそそる内容が書いてありました。

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2011年2月11日 (金)

教壇に立つのが楽しみになる修業術

「教壇に立つのが楽しみになる修業術」大前暁政:著(ひまわり社)

尊敬する先生から本書をご紹介いただき、読んでみることにしました。店頭で本書を見つけ即買いしたものの、おそらく書店で何の情報もなくこのタイトルを目にしたら、きっと購入していなかったことでしょう。なにしろ「修業」ですからねcoldsweats01。なんだかつらそうです。

ところがこの誤解、そもそも「修業」の意味の取り違えから来ていました。「修業」と「修行」は意味が違うのです。ちょっと辞書で調べてみました。

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2011年2月10日 (木)

「スコーレNo.4」補筆

Kando

先日来Twitter(@muratyan79)で何度かつぶやいていた通り、本書の感想文を書くのには、結構苦労しました。よかったと思える本ほど、紹介したい内容が多いほど書きにくいものです。「苦労してこの程度かよ」と言われそうですがcoldsweats01、そこはご愛敬ということで。まあ多くの場合、あれこれ書き直してよくなることは、まずありません。

この推敲過程で、できれば書きたかった本書の魅力を2つもそぎ落としてしまいました。

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2011年2月 9日 (水)

スコーレNo.4

「スコーレNo.4」宮下奈都:著(光文社文庫)

テレビの対談番組で宮下さんの存在を知り、どうしても作品を読んでみたくなりました。話の中身は忘れてしまったものの、お話しぶりからうかがえる、ものの見方や感じ方について強く惹かれたのを覚えています。

書店に出かけると、本書がうずたかく積まれていました。見たことのある書名です。けれども気になったのは、帯に「Twitter発ベストセラー」と書いてあったこと。なんだかライト・ノベルか一部の好事家向けの本、というイメージに感じられる上、表4のあらすじは、こんな具合でした。おじさんには購入しにくい雰囲気満載ですheart01

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2011年2月 7日 (月)

命を脅かす! 激安メニューの恐怖

別冊宝島1707 命を脅かす! 激安メニューの恐怖」(宝島社)

ときどき別冊宝島が読んでみたくなることがあります。タイムリーな話題を、ちょっと大げさに書いているところが好きなのです。書店で立ち読みしていたとき、本書が目に止まりました。

派手で刺激的な表紙はもちろん、冒頭には読者の危機感を煽るようなタイトルが掲載されています。

「添加物大量摂取」時代の到来!
「安くて美味い」に隠された、リスクとは?

それに加えて、前書きに当たる編集部の文章も、かなり扇情的です。

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2011年2月 4日 (金)

「教員評価」

「『教員評価』――検証 地方分権化時代の教育改革」苅谷剛彦・諸田裕子・妹尾渉・金子真理子:著(岩波ブックレット)

苅谷さんの手になる岩波ブックレットでは、これまで「格差社会と教育改革」「杉並区和田中の教育改革」をご紹介して参りました。どちらもコンパクトにまとめられていた上、毎回新たな示唆をもらえたな、という感想を持っています。価格も安く、A5版と大きめの本なので読みやすく、「お得な本だな」と感じておりました。

ですから本書は、非常に興味深いテーマだったから、という以上に「岩波ブックレットだったから」ということで読んでみることにしました。しかも、帯にはなかなか魅力的な言葉が並んでいます。

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2011年2月 2日 (水)

発想法

「発想法 創造性開発のために」川喜田二郎:著(中公新書)

先日ご紹介した「こう考えればうまくいく」という本の中で印象的だったアドバイスの一つに、「古典を読め」というのがありました。古典というのは、枕草子や徒然草といったいわゆる古典ではなく、評価の定まった本、価値ある本、という意味です。確かに近頃は、読んだ後「失敗した!」と感じる本が少なくありませんから、時間節約のためにも、良い方法だと感じました。

そこで、本書を読んでみることにしました。以前「創造性とは何か」を読んだときに、きちんと読んでおきたいと感じたからです。とはいえ、初版が1967年の本。書店に行くまでは、在庫があるのかどうか不安でした。

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