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2011年2月14日 (月)

イチローともジャイアンとも初対面ですぐに仲良くなれる本

「イチローともジャイアンとも初対面ですぐに仲良くなれる本」山口拓朗:著(こう書房)

本書は、facebookの「友達」がつぶやいていたことから、発売前にその存在を知りました。著者自らTwitterやfacebookで情報発信することにより、その存在が知れ渡って行くわけです。書籍プロモーションの新しい形だなあと思いました。

とはいえ、いくら書籍の存在を知ったとしても「読みたい」という気持ちになってもらわなければ意味がありません。その点、著者の山口さんからいただいたメールには、興味をそそる内容が書いてありました。

◎タイトルは『イチローともジャイアンとも初対面ですぐに仲良くなれる本』
◎著者は元人見知りのインタビュア
◎これまで15年間で1500件の取材・インタビュー実績をもつ
◎取材相手をよく観察することで、独自の初対面会話術「性格プロファイル」を確立。
◎「性格プロファイル」とは「相手のタイプを見抜く」→「タイプに応じて話を弾ませる」というもの。
◎「性格プロファイル」のタイプは以下の12個

この中で、「元人見知りのインタビュア」という部分に最も興味を持ちました。これまでの経験から、劣等感を強みに変えた人の話は傾聴に値するからです。実際本書の「はじめに」は、そのあたりの経緯について書いてありました。

Type

本書で紹介されている「性格プロファイル」のタイプは、左の通りです。若干こじつけ的なネーミングのタイプがないではありませんが、「読者がイメージしやすいように」という意図は伝わってきます。実用性を考えてのことでしょう。
このようにタイプ分けした上で、「盛り上げタイプの人には、会話中大げさなリアクションが大切」とか、「ねちねちタイプの人には、オウム返しが有効」といった方法を紹介しています。具体的かつ、「なるほど~」と思えるアドバイスです。私自身、「消極会話派」の人へのインタビューでは、こちらが一方的にしゃべってしまうという失敗を何度も繰り返してきただけに、とても参考になりました。

Page

それから本書の魅力はもう一つ。検索性に優れていると言うことです。「性格プロファイル」を解説したページの端(小口と言います)に、「いまどのタイプを紹介しているのか」がわかるようなデザインとなっています。本書を読んだ後、「○○タイプの時には、どうすればいいのだったかな」と思ったときでも、簡単に目的のページにアクセスすることができます。

むろん、こうしたタイプ分けの手法には批判もあることでしょう。けれども私はこうしたタイプ分けをしたこと自体に意味があると思いました。要するに目的はタイプ分けではなく、相手とのコミュニケーションですから。この点について、山口さんも、「あとがき」に次のように書いています。

あえて「性格プロファイル」という初対面会話術をお伝えしたかったのは、たとえ大まかであれ、相手の性格を見抜き、タイプ別に分類することで、初対面での会話のアプローチがとてもラクになるからです。「見抜く」という表現を使いましたが、要するに「見抜く」とは、相手のことを「知ろうと興味を持つこと」にほかなりません。「性格プロファイル」は、それ自体のプロセスに相手に対する「思いやり」を内包しているのです。

「性格プロファイル」は手段に過ぎない、というわけです。こうした山口さんの意図をふまえて本書の技術を活用すれば、きっと有意義なのではないでしょうか。若い先生にとっては、保護者会や家庭訪問の時などに活用できそうです。

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