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2013年11月11日 (月)

日経サイエンス2013年12月号

「日経 サイエンス 2013年 12月号」(日経サイエンス社)

 かつてはこのブログでも、再々取り上げた日経サイエンス。文系のぼくにも楽しく読めるような配慮がある上、美しい写真やわかりやすい図版が特徴のすばらしい雑誌です。

 事情があってしばらく購入していなかったのですが、今回は「食欲」がテーマだと聞いて購入してみました。

まず第1部は「ダイエット」。なかなか興味をそそられるタイトルが並んでいます。

  • 食欲の暴走 なぜ食べるのをやめられないのか
  • どっちで太る? カロリーか炭水化物か
  • 間違いだらけのカロリー計算
 「食欲の暴走」という記事は、過食に関する研究です。「肥満は、脳の報酬中枢を満足させようという過剰な欲求によって引き起こされるらしい。」という学説が紹介されていました。この研究が進めば、禁煙治療と似たような枠組みで肥満の治療ができるのでは無いかと言うこと。
 「どっちで太る?」という記事は、これまで考えられてきた肥満の原因は、主に以下のような二つがあり、そのとぢらが正しいかという考察。
  1. 摂取カロリーと消費カロリーのアンバランス
  2. 消化されやすい炭水化物の過剰摂取
 これまでカロリーにしか視点を持っていなかった人には、一読の価値のある記事です。
 このほか第2部の「調理」や、第3部の「農業」もかなり興味深い記事でした。特に「調理」では、「人間は火を得て調理できるようになったから進化した」という学説を裏付ける研究がなされているというのは、なかなか面白い視点だと思いました。
 また「組み換え作物は悪なのか?」というのは、理系雑誌らしい科学的なアプローチで、遺伝子組み換え作物の問題について語られていました。つい、イメージで判断しがちな分野だけに有用な記事です。

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