« 跳びはねる思考 | トップページ | かないくん »

2014年11月25日 (火)

しんでくれた

「しんでくれた」谷川俊太郎:詩/塚本やすし:絵(佼成出版社)

 どきりとするタイトルの本です。本書を最初に見たときは「ものすごくいやなやつがいて、その人がやっと死んでくれたのでよかった」という、ブラックな内容の本だと想像しました。しかし、もちろんそうではありませんでした。

 本書は、私たちのために死んでくれた生き物たちへの感謝を述べた本です。本書の帯には「いただきますって、なぜ言うの?」と書いてあります。本書は「なぜ言うのか」を、考えながらページをめくる絵本でした。

 だからといって、「生き物に感謝しましょう」という説教臭い本ではありません。生きることへの賛歌です。他者の命をいただくからこそ生きるのだ、というメッセージ。ですから、当然、途中には死への言及もあります。絵も、それなりの迫力。そして、こんな言葉が光ります。

いのちは いのちをいけにえとして ひかりかがやく

 そして最終ページは、谷川さんの詩の力強い最後の1行とともに、未来へのエネルギーに満ちたイラストで締めくくられています。
 子供たちと一緒に、ぜひ読みたい一冊です。

|

« 跳びはねる思考 | トップページ | かないくん »

児童書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29188/60719124

この記事へのトラックバック一覧です: しんでくれた:

« 跳びはねる思考 | トップページ | かないくん »