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2014年12月13日 (土)

就活のコノヤロー

「就活のコノヤロー  ネット就活の限界。その先は?」石渡嶺司:著(光文社新書)

 著者の前作であり、話題になった「就活のバカヤロー」の続編です。
「バカヤロー」の方では、就活という「問題」が世の中に存在するのだということを、広く知らしめたという点で、非常に大きな意味があったと思います。
 本書「コノヤロー」は石渡さんの単著になったということで、「バカヤロー」よりも、ミクロで書かれている印象がありました。

 私はそこそこ大きな企業において、中途入社の採用にも関わっていたことから、就活問題の多くの部分は、原則として企業にあると思っています。この原則に立って本書を読むと、指摘されている学生の問題、大学の問題などがよく見えてきます。

 特に本書で白眉と思われるのが、第2章「反就職学講座――イケてない学生でも、就活前に」です。「反就職学講座」を展開する、架空の講師「明日部」さんが、学生との一問一答で就活について語るという内容です。講座名は「「反就職学」なのに、読み進めるうちに、就活のなんたるかがうっすらわかります。
 これは、大学や企業の諸矛盾や、学生の意識をよく取材されている石渡さんだからこそ書ける「フィクション」でしょう。この部分だけでも読む価値のある本だと思いました。

 どちらかといえば学生が読んだ方がよいと思われる「バカヤロー」と比較して、「コノヤロー」は、企業の採用担当者や事業部長クラスが読んだ方がよいように感じました。いずれにしても、アマゾンの書評でこき下ろされているほど悪い本ではないと思います(笑)。

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