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2015年1月29日 (木)

叱って伸ばせるリーダーの心得56

「叱って伸ばせるリーダーの心得56」中嶋郁雄:著(ダイヤモンド社)

 本書は小学校の先生である中嶋郁雄さんが書いた「叱り方」の本です。中嶋さんは長年「叱り方」について考察を深めていて、当然ながら、先生向けに書かれた叱り方の著書もあります。
 「子供を叱るのと部下を叱るのは違うよ」と考える方もいることでしょう。しかし、そういう方こそ本書を読んでください。必ず新しい発見があります。

 

 それは本書の目次をご覧になれば納得いただけることでしょう。

  • 序章 なぜ今、叱りが必要なのか
  • 第1章 叱りにおける原理原則
  • 第2章 叱り方の基本スキル
  • 第3章 大人のための生活指導法
  • 第4章 対象別の叱り方のポイント
  • 第5章 どんな職場にも必ずいる「困った人」の伸ばし方
  • 第6章 信頼関係を築く九つのポイント
  • 特別付録 便利な叱りワード集100

この中で、第2章の小見出しの中から、分かりやすい事例をいくつかご紹介しましょう。

  • 叱る前に「叱りランク」を決めておく
  • 追い詰めない。最後には安心させる。
  • 「叱ろうと思った瞬間」に叱ってはいけない
  • 言い訳にも耳を傾ける
  • 行為だけ叱る
  • プライドを傷つけない

いかがでしょうか。こうして見出しを見るだけでも「なるほど」と頷けるのではないでしょうか。

 本書で述べられていることの多くは、子育てでも応用可能でしょう。それは「叱る」という行為が、人間や組織の成長にとって必要な「教育のプロセス」だからなのだと思います。
 人間は必ず間違います。だから叱る必要が生じます。けれどもそのときの叱り方は、必ずその人の成長を意識したものでなければなりません。 本書を読んで、そんなことを感じました。

 もう一つ本書の特徴と言えるのが、予防的なアプローチに言及されていることです。そもそも「叱る」行為が必要とならないような予防、叱ったことによって人間関係や組織の雰囲気が悪くならないよな予防などです。
 こうした記述も、保護者などから無用の誤解を受けないように日々努力されている小学校の先生ならではの視点だと思いました。

 部下との関係に悩む中間管理職の方はもちろん、お父さんお母さんにもぜひご一読いただきたいと思いました。

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