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2015年11月 1日 (日)

公用文の書き表し方の基準

「新訂 公用文の書き表し方の基準(資料集)」文化庁:編集

 ちかごろネット界隈で、漢字の字形を巡る議論がかまびすしいですね。正確な情報や不正確な情報が飛び交っているので、何を信じていいのかわからない部分もあろうかと存じます。
 しかし、日本語の表記を巡って難しいのは、何も漢字に限ったことではありません。送り仮名のつけ方、「じ」と「ぢ」の使い分け、国名などのカタカナ表記の仕方などなど。

 そうした疑問に、一定の答えをくれるのが本書です。「新訂」とあるように、昭和20年代に発行された(確か昭和29年)書籍の改訂版です。平成23年に改訂されました。

 ここで誤解なきように申し上げたいのは、本書に示された表記や字形は、書名にある通り、あくまで「基準」であり、これ以外が間違いと言うことではないということです。そもそも、日本語には正書法がありませんから、判断が難しい表記の場合には、「間違っている」とは言えないのです。
 学校の漢字テストなどを巡る議論で悲しいのは「合っているのに×にされた」という意見。間違いがないのと同様、合っているというのも、また言いにくいことなのです。その場合は採点された先生とぜひコミュニケーションをとっていただき、採点の意図をうかがってみてください。学習指導要領には、「書字上配慮をして漢字を指導する」とあるので、毛筆や硬筆の指導の意図があるのかも知れませんので。

 いずれにしても、日本語の表記には様々な難しい問題があります。本書は、問題の所在を明らかにしている公的な書籍です。学校や公共機関はもちろん、企業でも広報物を制作している部署の方には、ぜひ1冊は持っていていただきたい一冊といえるでしょう。

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