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2016年4月28日 (木)

「結びつき」の強いクラスをつくる50のアイデア

「「結びつき」の強いクラスをつくる50のアイデア」大野睦仁:著(ナツメ社)

 学級崩壊が話題になって以来、子供どうしのコミュニケーションや結びつきが注目されています。それゆえそうした本が多数出版されているものの、正直言って玉石混交というイメージがあります。
 しかし、本書がそうした残念な本と一線を画すのは、「なぜ結びつきが必要なのか」という点について、きちんと説明していることです。

 「なぜ結びつきが必要なのか」ということを書いている本は、もちろん他にもあります。しかし、本書がすばらしいのは、その社会的意義について書いていることです。
 これからの子供たちは、これまで以上に人に支援したり支援してもらったりする中で生きて行くことになります。そのためには、人ときちんとつながれる必要があります。ですから、適切な学級経営は、学級を恙なくやり過ごす、といった程度の軽いものではなりません。本書が素晴らしいのは、この点をきちんと書いていることです。

 この視点に立つと、「幸せなクラス」「個性を生かし、尊重し合う」といった、ともすると常套句と受け取られかねないキーワードでも、際だって見えてきます。50のアイディアはどれも役立つように感じました。

 イラストも多く、見開き構成で読みやすい本は多い中で、「社会の中の教育」という視点を明確に持つことは非常に重要です。書かれていること以上に、その哲学について考えさせられた一冊でした。

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