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2016年6月18日 (土)

総合教育技術 2016年07月号

「総合教育技術 2016年07月号」(小学館)

 今月の第1特集は「いまこそ「正しくほめる」教育を」です。
 「ほめる」か「叱る」か、というのは、教育界の長年の議論のテーマですが、そこに真正面から切り込んだ感じの特集です。論客として選ばれたのは、褒めることの行き過ぎに警鐘を鳴らしている心理学者榎本先生、「ほめ言葉のシャワー」で有名な、菊地省三先生、国語教育の重鎮であり道徳教育にも造詣の深い野口芳宏先生を3トップに据えて、厚みのある「ほめ論」を展開しています。この三氏の論考を読むだけでも本誌を購入する価値があります(笑)。

 第2特集は「貧困の連鎖を断ち切るカリキュラム・マネジメント」です。東京都足立区が取り組んでいる、脱・貧困対策について、足立区長、教育長教育委員から、その施策の意義と考え方が述べられていました。行政の長がこうした記事に登場することの意味は少なくないと感じます。
 とはいえ、いくら政策を作っても実践がなければ画餅に帰してしまいます。そこで校長2名が、具体的な施策や教育活動について寄稿していました。第2特集といいつつ、第1特集にも匹敵する充実ぶりです。

 13419276_940113389468221_2013559770その上今月号には、左の小冊子が付いています。古今東西の教育者による「名言」が、カテゴリごとに収録されています。カテゴリには「教師のあり方」「子供に伝えたいこと」「教育とは何か」「日々の心構え」といったものがあり、すべて見開き構成で参照しやすくなっています。
 これは昨年もあった企画なので、きっと好評だったのだろうと思いますが、まだ存命中の教育者の言葉を収録するのはどうかなあと思います。こうした冊子には、歴史的に評価の定まった方の言葉を収録した方が「安全」なのではないかと思ったりしました。

 それから、堀田龍也先生の連載「学校リーダーのための間違えないICT」は、デジタル教科書の話題を扱っています。デジタル教科書の方向性を決める会議の中心メンバーの一人である、堀田先生の言葉が直接読めるので、これからの方向を知る上で有意義でしょう。
 今月も見逃せない一冊です。

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