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2016年7月30日 (土)

戦後入門

「戦後入門」加藤典洋:著(ちくま新書)

日本ばかりが、いまだ「戦後」を終わらせられないのはなぜか。

 この大きな問いから始まる本書は、新書とは言え700ページ近くある大作です。今年は参議院選挙もあり、憲法改正の話題もマスコミ等を賑わすようになってきました。しかし、憲法を改正するにしろしないにしろ、私たちは太平洋戦争の意味、原子爆弾から降伏、戦後処理に至るまで本当に理解しているのでしょうか。

 本書は膨大な資料をもとにして、そうした戦後の問題をひとつひとつ明らかにしています。そして戦後70年経った今でも矛盾を引きずったわが国の進むべき道を、指し示しています。こうした論考には珍しく、丁寧体で書かれた本書は、決して平易な文章ではありませんが、難解でもありません。国の未来を語る上で、誰もが一度は読んでおきたい一冊です。

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