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2016年8月 1日 (月)

国語科授業づくり10の原理100の言語技術

「国語科授業づくり10の原理100の言語技術 義務教育で培う国語学力」堀裕嗣:著(明治図書)

 一般に「授業づくり」と題された書籍は、発問の工夫やネタで構成されることが多いように感じます。しかし本書は、そうした本ではありません。「国語科授業」を本質から考え、実践の道筋まで示した本、いわば国語科教育学の学問書です。

 筆者はまず、問題の所在として、国語科授業における「言語技術」の考え方の価値を示した上で、「それだけやればOK」とも言わんばかりの風潮に釘を差します。そして、「言語技術と言語感覚を分けて考える」ことを提唱し、その上で「話すこと」「聞くこと」「書くこと」「読むこと」の領域別に言語技術を示しています。
 本書は、執筆も編集も丁寧になされていますから、うっかりすると分かった気になってしまうかもしれません。しかし、本書の巻末に「必読文献」として、筆者が下敷きにしたであろう国語科教育界の有名書が並んでいます。
 通常この手の書籍リストは「参考文献」あるいは「お勧め書」として紹介されることが多いはず。「必読」となっているのは、本書の内容を理解するには、必ず読まねばならない本なのです。そうした広範な読書を要求する、厳しい本であると感じました。

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