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2016年8月13日 (土)

総合教育技術2016年09月号

「総合教育技術 2016年 09 月号」(小学館)

 今月の第1特集は「アクティブラーニングで学ぶ意欲を育てる!」です。例によって「アクティブラーニング」というマジックワードがつけられてはいるものの、この特集の趣旨は「学ぶ意欲」です。
 まずはPISA調査・全国学力調査の結果から、日本の子供たちの意欲が低いこと、とりわけ小学校よりも中学校が低いという現実があぶりされています。この分析は、新しい学習指導要領を始め、これからの教育政策の原点になる分析でもあるので、教育関係者必見の記事でしょう。

 この分析を受けて、中教審の教育過程部会長(つまり、新しい学習指導要領を取り仕切る人)である、無藤隆氏の巻頭提言が配置されています。新しい学習指導要領が、どのような社会背景に基づいて構想され、何をねらっているのかが比較的分かりやすく書かれていました。パート2は国語と算数の教科調査官の記事があります。算数の方は具体性があり、参考になるかと思います。

 第2特集は「いじめ・不登校・非行夏休み明けの早期発見と対処法」です。8月31日の自殺が非常に多いという事実が、昨年あたりから注目されるようになってきました。非常にタイムリーな特集だと思います。
 冒頭の統計分析に続き、学校や教育委員会の具体的な取り組みが紹介されていました。中学校の事例が多いのは、やはり小学校よりも、問題の深刻さが大きいからでしょう。このあたりは、教育関係者でもまだ認識の差がある部分のように感じますので、こうした記事をきっかけに議論や対策が深まることを期待します。

 堀田龍也先生による「間違えないICT」は、ICTと学力の話題です。ICT環境の整備には多大なお金がかかることから、費用対効果がよく問われます。しかし、「その問題についてはすでに決着が付いている」というのが堀田先生のお考え。その理路は是非本誌をご覧いただければと思います。

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