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2016年8月 9日 (火)

ウェブでメシを食うということ

「ウェブでメシを食うということ」中川淳一郎:著(毎日新聞出版)

 本書の紹介文には「“ネット業界20年の内側"を初めて描く。ネット評論の第一人者が現場目線で綴った痛快エッセイ!」とありました。中川さんは『ウェブはバカと暇人のもの』という本を書いた人。このブログでも紹介しました。
 その本にも、中川さんがネットの世界でプロとしてやっていくようになった経緯が簡単に描かれていましたが、本書はそれをかなり詳しく書いています。

 中川さんがネットをフィールドとして働くようになった経緯、と言われるとほぼ興味のない方が多いことでしょう。しかし、ここに書かれていることは、インターネットの世界がどのような栄枯盛衰をくり返して今に至っているか、ということでもあります。ネットの世界は、ほんの20年ほどの間で、ものすごいスピードで変化しているのです。
 と同時に、ネットの時代以前とまるで変わらない側面もあります。ですから、本書は中川さんのエッセイのようでいて、ネットビジネスの歴史のような側面もあります。ネットビジネスは、多くの場合技術的な側面でばかり語られますが、中川さんのように技術とは縁遠いところで働いている人も数多くいます。そういう人は、何をどう考えれば飯が食えるのか、まさにそういうことを書いています。

 いま、小学生の人気職業の上位に「ユーチューバー」がランクインしているといいます。それは目指さなかったとしても、今の小学生の多くは、きっと仕事の主戦場がネットになることでしょう。そうしたとき、こうした本で「歴史」を知っておくことは意味のあることでしょう。
 ネットで飯を食うことが「そうそう簡単ではない」ということは、本書を読まなくても分かると思う方は多いでしょう。しかし、「どう簡単でないのか」ということを知り、「どうすれば、なんとかなるのか」という事例を知ることは大いに意味のあることでしょう。

 本書の表紙に「超仕事エッセイ」と書いてあるのは、おそらくそういうことでしょう、

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