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2016年10月27日 (木)

実践学校カウンセリング2016

「実践学校カウンセリング2016 (総合教育技術 増刊)」(小学館)

 本書は「総合教育技術増刊」となっていることと、「カウンセリング」となっていることから、読むまでは、管理職や教育委員会の方向け、もしくは学校カウンセラーの人向けの本なのかと思っていました。確かにそういう側面はあるものの、本書は、小中学校で担任を持つ先生なら、一通り目を通しておいた方がいい内容となっていました。

 まず、何よりいいのが、大事な項目が簡潔に書いてあることです。掲げられた項目は、すべて4ページまたは2ページにまとめられています。図版も多いので、忙しい先生でもポイントをつかむことができます。深く知りたければ専門書へどうぞ、ということなのでしょう。それで十分だと思います。

 管理職やリーダーの方は、まず冒頭を読まれることをお勧めします。巻頭に掲げられた「学校カウンセリングのこれから」という提言に始まって、「子どもの悩み・問題にどう対応するか」という特別テーマでは

  • いま、子供たちはなにをどのように悩んでいるか
  • チーム学校における学校カウンセリングの課題
  • スクールカウンセラーとの協働作業
  • いじめを見ているだけの状況を変えるために

という4つのテーマが掲げられ、それぞれ4ページを割いて解説されています。これは経営上の課題を見出し、対策するには参考になる部分でしょう。

 これに続いては「学校カウンセリングの実践研究48事例」ということで、6つのカテゴリに分けて「勉強に集中できない」「好き嫌いが激しい」「ゲーム依存」「思春期やせ症」「虐待」といった話題が展開されています。これらはすべて2ページですから、当然食い足りない部分はあるものの、問題の所在を理解したり対応のヒントを提供してくれることでしょう。
  巻末には「学校カウンセリングの実践に必要な10の技法」ということで、「アサーション」「認知行動療法」「構成的グループエンカウンター」などの方法論が簡単に紹介されています。こちらは初任者の先生がご覧になっても参考になることでしょう。

 管理職の方から初任の先生までお勧めの一冊です。

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