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2016年10月16日 (日)

総合教育技術2016年11月号

「総合教育技術 2016年 11 月号」(小学館)

 中央教育審議会答申が目前に控えていると言うことで、今回は「次期学習指導要領 求められる「授業」と「評価」の具体像」が第1特集、それから「特別の教科」となる道徳の「評価」についてが第2特集となっています。こうしたタイムリーな企画は、月刊誌ならでは。非常に興味を持って読み始めることができました。

 第1特集の冒頭は、次期学習指導要領をリードしてきた、無藤隆氏の「核心解説」から。「核心」というだけあって、次期指導要領のポイントが分かりやすく解説されていました。パート2では、教科調査官や視学官による教科ごとの解説がありましたが、正直申しまして、よくわからない論考が少なくなかったように思います。
 その中で、澤井視学官(社会科)と、田村視学官(生活・総合)の文章は明快で参考になりました。
 雑誌は限られた時間の中で、編集しなければなりませんし、今回の特集のように網羅的に取り上げないといけないものもありますから、文章の質をそろえるのは非常に困難なことだろうと思います。しかし、これが現場の先生方にとって福音となるかといえば、ちょっと今回は厳しいなあと言うのが正直なところです。

 その一方で、菊池省三氏の連載で取り上げられていた道徳は明快でした。菊地氏は、「道徳は行動選択能力を身につけるのが目的」と言い切っています。むろん、反論もあるでしょう。しかし、反論があるからこそ論考を掲載する意味があると私は思います。菊池氏は、そうした理屈を提示するだけでなく、具体的な授業場面についても言及しています。これは、今後の道徳を考える上で、大いに議論できる部分ではないでしょうか。

 さらに教師教育について、毎度的確な論考が掲載されている、多賀一郎氏のコラム、今号では「具体的メンタルフォロー」がテーマでした。メンタルフォローについてその2ということで、現在まさに若手の教師教育を行っている多賀氏が、この部分をいかに大切にしているかがわかります。特に今回は具体的に書かれているので、若手のことがよくわからない管理職や、教育委員会の人にとっては、非常に参考になるのではないでしょうか。
 ICT活用についての堀田龍也氏の連載も、今回は授業を扱っています。ICTということを考えすぎて間違ってしまいがちな諸相を具体的に述べ、それを回避するための施策を提言しています。非常に分かりやすい指摘ではないでしょうか。

 今回は特集よりも、定期連載の充実を感じました。

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