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2016年10月 5日 (水)

暮しの手帖84

「暮しの手帖84 10~11月号」(暮しの手帖社)

 もちろん朝ドラの影響で購入しました。約30年ぶりの購入です。こうして永く続いている雑誌というのは、それだけで価値があると言えるでしょう。購入し続けている読者が一定数居続けているということですから。すばらしいことです。
 記事の構成やページのデザインなどは、昔とあまり変えていないように思います。広告が掲載されていないのも同じ。ずっと継続購読されている読者が多いのでしょう。

 一方で、中を丁寧に読んでみると、これは果たして「暮しの手帖」たりえているのだろうかという疑問も湧いてきました。基本コンセプトは「庶民の暮しに寄り添う」ということではなかったのでしょうか。
 たとえば「ダーニング」と呼ばれる「洋服のお直し」の特集。たしかにおしゃれです。小さなお子さんを持つお母さんで、裁縫が得意な方なら、お子さんにやってあげたいなと思う人も少なくないことでしょう。しかし、世帯年収がどんどん減っている現代において、このような余裕のある暮らし、いったい何人の人ができていることでしょう。「お直し」は、生活に余裕があればこそでしょう。現代においては。
 土井善晴さんの味噌汁の記事も同じです。これだけきれいで、手の込んだ味噌汁を、いったい何人の「庶民」が作れるでしょうか。これでは「庶民の暮しを豊かにする」という雑誌の基本コンセプトから大きく外れ、すでに豊かな人が実践する内容に見えます。読んでいてだんだん暗い気持ちになってしまいました。

 これは私が知っている「暮しの手帖」ではなく、まるで飛行機の機内誌のようでした。きれいな写真、おしゃれな生活、環境に優しい生き方……確かにすばらしいとは思います。しかし、本誌は庶民に、そういう「あこがれ」を伝える雑誌なのでしょうか。雑誌タイトルの「暮し」とは、いったい誰のものなのでしょうか。

 失礼ながら、そんなことしか私には感じられませんでした。実に残念です。

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