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2016年12月26日 (月)

日経サイエンス2017年2月号

「日経サイエンス2017年2月号」(日本経済新聞出版社)

 巻頭特集のテーマは「腸内細菌」です。 私たちの腸内に生息する細菌は、個人差が非常に大きく、さらに日々の健康はもちろん、肥満から脳の発達や記憶にまで影響していることが紹介されていました。人間の体のことは、もう医学的に解明されているのかと思いきや、案外分かっていないことばかりなのだと実感します。こうした研究結果を基に、健康食品や医薬品も開発されていくのでしょう。
 続いて掲載されていた「活気づく医薬・健康ビジネス」という記事も興味深く読めました。

 とはいえ、この雑誌を購入した目的は、「どうなる米国のプログラミング教育」です。先日報道にあったとおり、2020年から本格実施される新指導要領では、日本でもプログラミング教育が導入されます。この施策を一足早く実施した米国では、どんな問題が指摘されているのか知りたいと思ったのです。
 もともとは社会的な格差是正などを目的に導入されたこの施策、案の定様々な問題が露呈し、期待したような成果が得られていないようです。教師の指導力の問題、カリキュラムの問題などなど。これらは日本でも十分考えられる問題点です。

 これらの問題に対応するため、計算論的な思考力育成のカリキュラム開発がなされていたり、プログラミングを教えられる教師の育成などが企画されている、と記事には書かれています。文部科学省が「プログラムを教えるのではなく、プログラミング思考を教えるのだ」と述べているのは、おそらくはこうした研究結果に対応したことでしょう。
 しかし、理屈はそうなのですが、なかなか実効性を伴った施策にするのは難しいことでしょう。新しいカリキュラムで増えるのはプログラミング教育だけではないのですから。

 それでも、この記事はアメリカの研究者が書いた記事の翻訳です。これから日本で実施する「プログラミング教育」を少しでも有意義なものにするために、関係者は一読しておいた方が良い記事なのではないかと思いました。

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