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2017年2月 1日 (水)

石頭コンピューター

「石頭コンピューター」安野光雅:著/野崎昭弘:監修(技術評論社)

 安野光雅さんといえば、絵本作家として有名な方です。さらに本書の内容解説には

コンピューターは今や私たちの身の回りのあらゆるものに組み込まれている。そのような時代だからこそ、その基本原理をブラック・ボックスにしないで、きちんと理解するために。著者の切実な思いから生まれた絵本。

と書いてあります。ですからてっきり絵本なのだと思って購入したところ、かなり本格的なコンピューターの仕組みと役割について考えて書かれた本でした。絵は挿絵程度であり、文章中心の本です。

2 前半部分は、コンピューターとは何かがテーマ。おもにアルゴリズムについての説明が書いてあります。特に2進法については、左の写真の通り、かなりページを割いて詳しく書いていました。絵や図をふんだんに使って説明しているので分かりやすくは工夫されているものの、算数や数学が苦手な方にとっては、ちょっと読み進めるのがつらいかもです。
 そういう方は、前半の「Ⅰ」の部分をすべてすっ飛ばして「ここまでのまとめ」という部分を読めばよいと思います。安野さんが言いたかったことの概要が書かれていますので。

Photo

 「Ⅱ」以降は、コンピュータの応用について書かれています。エジソンの話から始まって、お店のレジスター、新幹線のチケット(左の写真を参照して下さい)、ロボットなどについて言及しています。本書の刊行年は2004年なので、ロボットといっても、現在から見ればまだプリミティブなものですが、人間とロボットの関係を考える上では、貴重な指摘が書いてありました。

 特に貴重な指摘が書いてあるのは、「Ⅳ コンピュータの時代」です。10年以上前に書かれたと言うことを差し引くと、なかなか感慨深い記述が多くあります。特に、すでに多くの方が忘れてしまった「コンピューターの2000年問題」の話題は、今日でも多くの示唆を与えてくれます。

 小学校にもプログラミング教育が導入されようとしている今、一度は目を通しておきたい一冊です。

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