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2017年6月17日 (土)

総合教育技術 2017年 07 月号

「 総合教育技術 2017年 07 月号」(小学館)

今月の特集は3つ。
 総力大特集は、「「叱る」指導、「認める」指導」です。パート1では、諸外国に比べて低いと言われる日本の子供の自己肯定感の分析。どう低いかという統計データの提示と、なぜ低いのかどう高めるのかの分析がありました。
 パート2は、なかなか面白い構成です。「ほめ言葉のシャワー」で有名な菊池省三先生が「叱る」について語っています。そして通常「叱る」の反対は「ほめる」になると思われますが、ここでは「認める」を対抗軸として設定しています。それを語っているのは南恵介先生。南先生の「認める」については、こちらの本にも詳しいので、本特集と併せてご覧になるとよりよく理解できるかと思います。

 第2特集は新学習指導要領です。先月号でカバーしきれなかった教科(音楽・美術・家庭科など)について教科調査官が解説しています。新学習指導要領は「未来を生きる子供を育てる」という視点に立っているわけですから、改訂のポイントも当然そうなるべきなのに、図画工作と美術については、正直そういう視点は得られませんでした。実に残念です。

 第3特集はLGBT。これを管理職向けの雑誌が取り上げた意義は小さくないと思います。性の問題は生き方に直結するものの、これまではあまり考慮されてきませんでした。その上で、「これからの学校教育はLGBTの視点がなければダメだ」という、先鋭的な意見ではなく、現実路線の編集スタイルに好感が持てました。今の枠組みの中で、どういう視点を持てばいいのかということが具体的にわかる構成となっています。

 その他、連載コラムも充実しています。赤坂先生の「チーム学校」は、管理職にとって少し耳の痛い話という連載当初からのスタンスは、ずっと継続しています。多賀先生の教師教育、今回は非常に具体的な話なので、実際に初任者指導にあたっている方には参考になるでしょう。
 堀田先生の「間違えないICT」は、これまでとちょっと違って、「学校の情報化は、まさに学校経営にかかわる時代になったのだ」ということを、学習指導要領の総則にからめて語っています。

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