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2017年6月14日 (水)

親が知っておきたい学校教育のこと

「親が知っておきたい学校教育のこと1」赤堀侃司:著(ジャムハウス)

 昨今では、学校についての話題はしばしばニュースになります。けれども、お子さんを小学校に預ける保護者の方にとっては、「自分たちの学校時代とは結構違うなあ」という印象で、案外分からないことが多いのではないでしょうか。
 実は先生方も同様で、先生方にとっては自明のことでも、保護者の方にとっては分からないということが、案外多いのではないでしょうか。本書は、そうした「分からないこと」をできるだけ列挙し、その背景や理由を説明しています。
 挙げられている問いには、現代的なものもありますが、多くは普遍的なものです。本書では、その問いがそのまま目次となっています。

目次で挙げられている問いをいくつかご紹介しましょう。

  • 教師以外にも教育を語ることができるのは、なぜだろうか
  • 今の学校では、なぜ話し合いや議論を重視するのだろうか
  • なぜ、ドリルが必要なのだろうか
  • 算数の文章題が難しいのは、なぜだろうか
  • 中学校と高等学校が一緒になった学校や、いろいろな学校ができてきたが、なぜだろうか
  • 学校ではどのようにして、子どもに自信を持たせるように指導しているだろうか
  • 学校では、どのようにいじめや不登校に対応しているのだろうか
  • 学校教育と家庭教育は、どこが違い、どこが同じだろうか

 これらの問いは、簡単に答えられないものがほとんどです。とはいえ、こうしたことは改めて問われないと、なかなか考えないのではないでしょうか。それだけに本書では提示されている18個の問いそのものが価値を持っていると言ってよいでしょう。
 著者の赤堀先生は、教育工学の専門家です。しかし、本書の中身は教育工学とは直接関連しないものがほとんど。赤堀先生の教育エッセイと呼んでもよいかもしれません。
 それだけに、教育の課題について、読みながら考えることができるようになっています。

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