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2017年7月 1日 (土)

ICTが授業を悪くする?

 私は「ジャストスマイル」という小学校で使うための統合ソフトを企画しました。このソフトの中で最も使われているのが「はっぴょう名人」というプレゼンソフトです。企画当初は、「小学生がプレゼンなんて」と社内外から批判されたものですが、今ではそれが信じられないほど、小学校にプレゼンソフトは普及しています。
 けれども、プレゼンソフトに「まとめる」活動は、本当に「学習」になっているでしょうか。
 たとえば小学校6年生の社会科で、グループごとに「戦国時代新聞」を作るとします。模造紙で作成していた時代なら、トップ記事を何にするかは、グループの中で結構話し合ったことでしょう。書き直ししたくありませんから。しかし、プレゼンソフトの場合「さしあたり、これでいんじゃね?」みたいな形で、あまり議論されずに記事が割り付けられていくように感じます。話し合いの主流は、いつしかフォントやイラストの話題になっていることがしばしばです。いつでも修正できるというICTの特徴が、この場合は徒になっているわけです。
  この問題を指摘したとき「それは指導者の問題だよ」と言われたことがあります。しかし、本当にそうでしょうか。ICTは子供たちの考察不足、吟味不足を糊塗して見せる側面を持っていないでしょうか。「教育用・小学生用」と言うのであれば、子供たちに学習のねらいを意識させるような仕掛けを用意しておく必要があると私は思います。
 次期学習指導要領には、プログラミング教育が組み込まれることになり、普通教室にもタブレットPCが導入される模様です。それゆえ「タブレット向け」と謳われたソフトが多数発売されているものの、結局はこの問題に対する答えを用意していません。
 私自身はこの問題について、明確な答えは持っているものの、残念ながらこの問題は、教育ソフト業界では一顧だにされていません。先生方におかれましては、ICT担当の先生や指導主事の方を通じて、この問題についての対策を話し合っていただければ幸いです。

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