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2019年3月26日 (火)

阪神タイガース漢字ドリル

「阪神タイガース漢字ドリル」(PHP研究所)

 「うんこドリル」が大大大大ブレイクしてから、類似本がいくつか出ています。いちおう、教科書編集者だった経験から申しますと、「うんこドリル」はもちろん、その後出された「ドリル」には、漢字学習の用例としては疑問を感じる場合が少なくありませんでした。

 そんな「ドリル」に残念さを感じていたところへ、先日本書を書店の店頭で見かけました。「PHP研究所」という、どちらかというとお堅い出版社から出されています。うっかり1冊買ってしまったところ、これがなかなかの出来でした。

 漢字ドリルのポイントは、なんといっても、その問題を構成する「文」です。漢字を習得するのに、もっとも効果的なのは、印象的な文脈で学習すること。その点、この「阪神タイガース漢字ドリル」では、すべての漢字について阪神や野球のことがよくわかるような文で構成されています。たとえばこんな文です。


「六甲おろし」の正しい<題>名は「阪神タイガースの歌」だ。
メッセンジャー選手がスライダーを<ほう>った。

阪神タイガースに関するミニ知識が得られるとともに、タイガースの選手のポジションや特徴にあった文が取り上げられています。高学年版では、選手名がバンバン出てくるのですが、固有名詞なのでちゃんとふりがながつけられています。こういう細かなところも、ちゃんとしているなと感じました。
 さらに、子ども向けドリルとしてすぐれているのは、難しい言葉には注釈もついていることです。上記のメッセンジャー選手の文のあとには、次のような説明文が書いてありました。


※スライダー:変化球の一つ。投手のききうでと反対方向に曲がる。

これなら、野球に詳しくない子でも、無理なく取り組むことが可能です。さらにさらに、全ページ、タイガースカラー「黄色+黒」で印刷されています。これも、タイガースファンなら、学習へのモチベーションを上げる装置として役に立つでしょう。
 全体に、ドリルとして、とてもよくいるなという印象をもちました。


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