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2019年11月18日 (月)

「グローバル人材育成」の英語教育を問う


「グローバル人材育成」の英語教育を問う (ひつじ英語教育ブックレット)」斎藤兆史,鳥飼玖美子,大津由紀雄,江利川春雄,野村昌司ほか著(ひつじ書房)

 昨今、学校教育における英語教育に関して、メディアで報道されることが増えてきました。
 「小学校における英語教育の教科化」「中学校・高校の英語授業の英語化」「大学入試英語への民間英語検定の導入」などなど。これらはすべて、2013年12月に文部科学省から発表された「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」という旗印の下で進められてきた教育政策です。

 本書は、2015年に中京学院大学で行われた「グローバル化に対応した英語教育とは?」と題された公開講座が元になっています。本書の著者陣は、「グローバル化に対応した英語教育」とはいったい何なのか、ということについて、それぞれの専門分野から冷静に考えています。読み進める内に、今日話題になっている英語教育や入試の問題のルーツが、2013年の発表にあったのではないかと思わされます。
 しかし、本書はそうした英語教育政策の問題を指摘しているだけではありません。著者それぞれの学問的知見から、具体的な提言をしています。とりわけ、鳥飼さんの「グローバル人材よりグローバル市民」という提言や、大津さんの「英語教育の本道に戻って」という提言は、例示が分かりやすく、改善の視点が具体的に見えるものです。
 また巻末には、養老孟司氏、鳥飼玖美子氏、斎藤兆史氏による鼎談も掲載されています。養老さんは英語教育は専門外であるものの、その指摘は正鵠を得ているように感じました。

続きは教職ネットマガジンにて

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