教育書

2017年6月21日 (水)

実践教育法規2017

「実践教育法規2017 総合教育技術2017年07月号増刊」(小学館)

 毎年発行されているこの増刊、今回はいつものすぐれた内容に加えて、非常に熱い「巻頭言」が印象的でした。

 本書は雑誌の増刊号ですから、ほんとうは「巻頭言」は存在しません。それでも冒頭の章は「最新情報」として位置づけられ「学習指導要領と学力調査を使いこなそう」というタイトルで、見開きの短い文章が掲載されています。
 この文章は短いですが熱いです。学習指導要領については、文言の意味が取りにくいことを指摘し、学力調査については、結果が目的になりかねない構造的な問題を含んでいると指摘しています。
 このように書くと、否定的な文章であるように感じるかもしれませんが、そうではありません。そうした懸念点を抱えつつ、現場において、学校リーダーや管理職はどう考えればよいのかという視点を示しています。これはなかなか読み応えのある文章でした。

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2017年6月14日 (水)

親が知っておきたい学校教育のこと

「親が知っておきたい学校教育のこと1」赤堀侃司:著(ジャムハウス)

 昨今では、学校についての話題はしばしばニュースになります。けれども、お子さんを小学校に預ける保護者の方にとっては、「自分たちの学校時代とは結構違うなあ」という印象で、案外分からないことが多いのではないでしょうか。
 実は先生方も同様で、先生方にとっては自明のことでも、保護者の方にとっては分からないということが、案外多いのではないでしょうか。本書は、そうした「分からないこと」をできるだけ列挙し、その背景や理由を説明しています。
 挙げられている問いには、現代的なものもありますが、多くは普遍的なものです。本書では、その問いがそのまま目次となっています。

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2017年6月12日 (月)

資質・能力と学びのメカニズム

「資質・能力と学びのメカニズム」奈須正裕:著(東洋館出版社)

 2017年3月末に次期学習指導要領が示されたことを受けて、学習指導要領関連の書籍が多数発行されています。本書の著者である、奈須先生は学習指導要領検討の前提となる、中央教育審議会(以下中教審)の委員を務めた方です。それだけに、本書は、今回の学習指導要領がどういった経緯でできてきたものなのか、というところからちゃんと書いてあるというところが特長です。

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2017年6月 7日 (水)

うまい! 授業のつくりかた

「落語家直伝うまい! 授業のつくりかた: 身振り手振り、間のとりかた、枕とオチ…落語は授業に使えるネタの宝庫」立川談慶:著/玉置崇:監修(誠文堂新光社)

 本書は、ちょっと変わった教育書です。
 お書きになったのは、立川談慶さんという落語家さんです。監修をしている玉置先生は、落語に造詣の深い元校長先生。この二人がタッグを組んで、学校の先生(おもに小学校の先生)が授業や学級経営で、子供たちとコミュニケーションするためのヒントを与えてくれています。

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2017年4月17日 (月)

いじめの構造

「いじめの構造」森口朗:著(新潮新書)

 本書の帯には「教室を蝕むスクールカーストとは何か?」とあり、カーストが低いといじめに遭いやすいといった文言が引用されています。しかし、これは本書の価値を表現していません。(現在発売されている本には、この帯がついていない可能性もあると思いますが)

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2017年3月27日 (月)

まんがで知る教師の学び2

「まんがで知る教師の学び2――アクティブ・ラーニングとは何か」前田康裕:著(さくら社)

 本書はタイトルに「2」とある通り、「まんがで知る教師の学び」の続編です。前の本は「これからの学校教育を担うために」というサブタイトルが付けられている通り、授業の進め方、教材研究の仕方、教育技術の考え方、力量形成の道筋、校内研究の進め方など多様な内容を扱っていました。

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2017年3月17日 (金)

「ほめる」ポイント「叱る」ルール「認める」心得

「子どもの心をつかむ! 指導技術 「ほめる」ポイント「叱る」ルール あるがままを「認める」心得」南恵介:著(明治図書出版)

 「褒めると叱る」については、永遠のテーマと言ってもいいでしょう。最近は、教育書だけでなく、育児書でもビジネス書でもこのテーマの本が非常に多く出されています。
 ありていに言ってしまえば、「人を育てるためには、どちらも必要」ということになるでしょう。しかし、それでは本になりません。本書の価値は「認める」という世界観をベースにして、褒めることと叱ることを位置づけたことにあると思います。

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2017年3月 9日 (木)

教室の整理・収納・動線のルール

「学級が落ち着く 教室の整理・収納・動線のルール」安村晃子:著(学事出版)

 本書はタイトルの通り、小学校の学級の整理整頓のポイントとルール、コツを解説した本です。教室の整理整頓をしておくことは、しつけや道徳的な意味ではなく、それによって学級が落ち着くといいます。

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2017年2月27日 (月)

ミライの授業

「ミライの授業」瀧本哲史:著(講談社)

 タイトルになっている「ミライの授業」というのは、未来について授業したわけではありません。著者の瀧本さんが中学生に行ったのは、未来について考えるための授業です。
 では、どんな授業を行ったのでしょうか。本書の帯には次のように書いてあります。

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2017年2月20日 (月)

わたしたちの「撮る教室」

「わたしたちの「撮る教室」」小寺卓矢:著・写真/石川晋:著/石川学級41名の生徒たち:著(学事出版)

 本書は写真家の小寺さんが、石川晋先生の学級の様子を撮影した写真絵本です。本書ができた経緯、子供たちの様子などについて、共著者である石川晋先生がご自身で語っています。動画は教職ネットマガジンで期間限定で無償公開されていますので、ぜひご覧ください。

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