教養書

2017年11月13日 (月)

ヒトは「いじめ」をやめられない

「ヒトは「いじめ」をやめられない」中野信子:著(小学館新書)

 教育関係者を中心に、多くの方々によっていじめ撲滅に向けた努力がなされています。にもかかわらず、いじめが原因と思われる事件やトラブルは後を絶ちません。このような現状から、本書のタイトルを読むと「やっぱり、いじめはなくならないよな」という気分になりがちです。

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2017年8月28日 (月)

多数決を疑う

「多数決を疑う 社会的選択理論とは何か」坂井豊貴:著(岩波新書)

 「多数決」という手法は、学校で真っ先に習う、集団の意志決定の方法ではないでしょうか。集団が多数意見に従うというのは、意見合理的な判断であるように感じます。

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2017年8月 7日 (月)

自閉症は津軽弁を話さない

「自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く」松本敏治:著(福村出版)

 表紙の雰囲気やタイトルを見る限り、本書は、自閉症に関するちょっとした話題提供のエッセイのように見えます。しかし本書は、サブタイトルが「自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く」となっている通り、自閉症児の言語獲得に関するかなり本格的な研究書でした。

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2017年6月26日 (月)

モラルの起源

「モラルの起源――実験社会科学からの問い」亀田達也:著(岩波新書)

 昨今の、学校では道徳が教科化され、情報モラル教育も必須と言われる状況です。社会の状況を見ても「モラルの欠如」といったことがよく言われるようになりました。しかし改めて考えてみますと、モラルというのは、いったい何でしょうか。人の道に言及してはいるものの、宗教とも哲学とは違います。

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2017年6月19日 (月)

ちいさい言語学者の冒険

「ちいさい言語学者の冒険――子どもに学ぶことばの秘密」広瀬友紀:著(岩波科学ライブラリー)

 本書のタイトルにある「ちいさい言語学者」というのは、言語習得の途上にある小さいお子さんのことです。表紙に紹介されている、「これ食べたら死む?」というのは、その「言語学者」が発した言葉として、本文中で紹介されています。小さい子と遊んだ経験のある方なら、このような言葉づかいを聞いたことがあるのではないでしょうか。

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2017年5月15日 (月)

漢和辞典的に申しますと。

「漢和辞典的に申しますと。」円満字二郎:著(文春文庫)

 著者の円満字さんは、漢和辞典編集者です。本書は、その仕事の中で見つけた漢字の面白さを紹介しています。
 とはいえ「漢字の面白さなんて分からない」という方も少なくないことでしょう。そのあたりは著者もよくご存じと見えて、「はじめに」は、次のような書き出しで始まっています。

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2017年4月10日 (月)

数学の考え方

「数学の考え方」矢野健太郎:著 (講談社学術文庫)

 本書はもともと、講談社現代新書として1964年に「数学の考え方」として刊行されたものです。普遍的な内容であることから、「学術文庫」として刊行されたものと思われます。初版は2015年。

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2017年3月 6日 (月)

仕掛学

「仕掛学 人を動かすアイデアのつくり方」松村真宏:著(東洋経済新報社)

 大辞泉で「仕掛け」という言葉を引くと、次の意味が示されています。

  1. 相手にしかけること。先に攻撃などをすること。「敵の仕掛を待つ」
  2. 目的のために巧みに工夫されたもの。

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2017年1月30日 (月)

となりのイスラム

「となりのイスラム 世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代」内藤正典:著(ミシマ社)

 昨今の国際ニュースでは、かなりの頻度で報じられるイスラム教。テロや戦争、難民の文脈で報じられることが多いですから、どうしてもネガティブな印象を持ってしまいます。しかし、イスラム教はそんなに危険な宗教なのでしょうか。危険であるなら、どうしてこれほどまでに多くの信者を集めているのでしょうか。本書は、そうした疑問に対して、実にていねいに教えてくれています。

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2017年1月24日 (火)

人工知能が変える仕事の未来

「人工知能が変える仕事の未来」野村直之:著(日本経済新聞出版社)

 「新しい学習指導要領では、小学校にもプログラミング教育が導入される」という文脈で、教育界でも「人工知能」という言葉が頻繁に語られるようになりました。しかし世の中に流布する「人工知能」の言説には、怪しいものが少なくありません。

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