小説・文学

2016年11月 7日 (月)

詩ってなんだろう

「詩ってなんだろう」谷川俊太郎:著(ちくま文庫)

 このタイトルで、著者が谷川俊太郎さんであるということから、本書はどんな本だと想像されるでしょうか。普通は、難解な詩から児童詩まで多彩な作品を上梓してきた谷川さんが、ご自身の詩作について語った本ではないかと想像することでしょう。

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2016年1月17日 (日)

土佐堀川

「文庫版 小説 土佐堀川 広岡浅子の生涯」古川智映子:著(潮文庫)

いまの朝ドラの原案となっている本書。表紙には「小説」と書いてあったものの、正直申しまして、これは小説ではありません。文章のクオリティとしては、中学生の作文レベル。さすがに「中学生」は、言い過ぎか。しかし、少なくとも文学にはなっていないと感じました。
 取材した中身をつなぎ併せるには、未解明な部分も含め、多少の脚色が必要で、そのために「小説」という体裁を採ったというのが実際のところでしょう。

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2015年11月 2日 (月)

わたしをみつけて

「わたしをみつけて」中脇初枝:著(ポプラ文庫)

 「自分とは誰か」というのは、文学の重要なテーマの一つであり、古今東西、様々な小説が上梓されてきました。古くて新しいテーマです。この物語も、その一つと言って差し支えないでしょう。次のような印象的な書き出しで始まります。

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2014年6月23日 (月)

給食のおにいさん

「給食のおにいさん」遠藤彩見:著(幻冬舎文庫)

 「給食」は、文字どおり食事を給付するという行為を意味する言葉なのに、多くの人は学校給食を思い浮かべます。それほど多くの人に浸透している言葉です。
 タイトルから想像できる通り、本書の主人公は学校給食の調理員。しかも、一般的な「おばさん」ではなく、「おにいさん」。ざっとイントロダクションをご紹介しましょう。

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2014年5月19日 (月)

最初の質問

「最初の質問 (講談社の創作絵本) 」長田弘:詩/いせひでこ:絵(講談社)

 本書は、詩の絵本です。「最初の質問」というのは、長田弘さんの詩のタイトルです。
 このように紹介すると、「なんだ、有名な詩にイラストを付けた絵本ね」とお感じになる方もいることでしょう。しかし、本書はそうしたお手軽な内容ではありません。詩とイラストが見事にマッチした、すばらしい絵本です。
 実際、本書の帯には、長田氏が本書に寄せたと思われる、次のような言葉が掲載されていました。

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2013年12月17日 (火)

2分間ミステリ

「2分間ミステリ」ドナルド・J. ソボル:著/武藤崇恵:訳(ハヤカワ・ミステリ文庫)

 本書は全部で71話の「ミステリ・クイズ」が収められた本です。すべてのお話が、2ページ以内にまとめられています。これほど短いお話ばかりですから、途中で読書を遮断されても筋が分からなくなることはありません。通勤や旅行のお供として企画された本なのでしょう。

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2013年9月24日 (火)

田舎の紳士服店のモデルの妻

「田舎の紳士服店のモデルの妻」宮下奈都:著(文春文庫)

7月下旬から読み始めた本書、9月になってようやく読了。これは、宮下さんのファンとして楽しみに読んだ本です。
一言で感想を述べるなら「面白かった」となります。けれども、ちょっと不満も残ったというのも事実です。

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2013年5月 6日 (月)

祝婚歌

「祝婚歌」谷川俊太郎:編(書肆山田)

 最近は、結婚しても式を挙げないカップルも多いと聞きます。披露宴も仲間内だけとか。そうすると、なかなかお祝いの気持ちを伝える機会がありません。

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2012年9月24日 (月)

日本文学ふいんき語り

「日本文学ふいんき語り」麻野一哉/飯田和敏/米光一成:著(双葉社)

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2012年9月17日 (月)

Contemporary Remix"万葉集"

「SONGS OF LIFE―Contemporary Remix“万葉集”」ドスマスラオス:著(光村推古書院)

 学習指導要領で「古典重視」の方針が示されてから、「万葉集」収録の歌が小学校の教科書にも採用されるようになりました。原文とその口語訳が掲載されている場合がほとんどでしょう。口語訳のおかげで意味は分かります。なのに意味が分かっても、「ふ~ん」と思うだけ。今ひとつ心に響きません。古典、特に詩歌というのはそういうものだと思っていました。
 けれども、その考えが間違っていることを教えてくれたのが本書です。万葉集をぐっと身近にしてくれました。

続きは教職ネットマガジンにて

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