児童書

2020年1月 6日 (月)


「の」junaida:著(福音館)

日本語の「の」でつながる世界を楽しむ絵本です。
 「わたし」からスタートする物語は、すべて「の」でつながれ、左ページには絵、右ページには文、という形で進んでゆきます。すこし引用してみましょう。

 

ポケットの中のお城の
いちばん上のながめのよい部屋の
王さまのキングサイズのベッドの
シルクのふとんの海の船乗りたちの

 

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2019年11月11日 (月)

こども六法

こども六法」山崎聡一郎:著(弘文堂)

 本書はタイトル通り、子供向けに書かれた法律(六法)の解説書です。このように説明すると、「子供向けの法律の解説? そんなの子供は読まないでしょう」とお感じになる方が多いと思います。
 法律の難しい文章は、たとえ易しく書き直したところで難しさはなくなりません。それに易しくし過ぎたら、今度は正確性の点で問題が起きることでしょう。そもそも、子供が法律に興味を持つとは思えません。
 しかし多くの方が抱くであろう、そうした疑問は、本書の巻末にある「大人向けのあとがき」を読めば、一発で氷解します。少し長いですが、その一部をご紹介しましょう。

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2019年10月28日 (月)

世の中のしくみ

子ども教養図鑑 世の中のしくみ: キミはどっちを選ぶ? 大人でも答えられない社会の難問に向き合おう」(誠文堂新光社)

 「図鑑」とは、「絵や写真を中心にしてその事物の実際の形などを示しながら解説した書物」(デジタル大辞泉より)のこと。要するに事物について「分かる」ための書物です。
 しかし、本書はひと味違います。「世の中のしくみ」について、分かるどころか、かえってモヤモヤすることさえあるかもしれません。いわば、「不親切な」図鑑です。

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2019年8月26日 (月)

しあわせって、なに?


しあわせって、なに? (こども哲学)」オスカー・ブルニフィエ:著/重松清:監修/カトリーヌ・ムリス:絵/西宮かおり:訳(朝日出版社)

 すでにたくさんの絵本が出版されている「こども哲学」シリーズ。本書は、「しあわせ」について考えています。
 しかし、多くの本がそうであるように、著者の考えが次々に述べられていく、という本ではありません。「しあわせとは何か」を考えるために、著者は、さまざまな問いを投げかけてきます。この問いに対して、読者が頭の中に答えを用意して次のページに進んだたとき、その答えをさらに疑うような問いかけがある、というのが本書の基本的な構成です。

 

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2019年8月 5日 (月)

オニのサラリーマン

オニのサラリーマン (日本傑作絵本シリーズ)」富安陽子:文/大島妙子:絵(福音館書店)

 タイトル通り、このオニが主人公。サラリーマンですから、朝起きて、身支度をしてからバスに乗って出勤します。仕事場は当然、地獄。
 でも、このオニはどうやらエリートサラリーマンではない様子です。失敗して、上司である閻魔大王に叱られてしまいます。このあたりの描写がとてもユーモラス。絵も細かく描き込まれているので、ていねいに見ていくのも楽しそうです。

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2019年6月29日 (土)

ドリルの王様 5,6年の楽しいプログラミング

「ドリルの王様 5,6年の楽しいプログラミング 新学習指導要領対応」島袋 舞子:著/兼宗 進:監修(新興出版社啓林館)

 「「プログラミングなんてやったことない、教えるなんてムリ! 」というお母様にオススメ! お子様が無理なく取り組める、自学自習にぴったりの教材です。」という宣伝文句に惹かれて購入しました。個人的に、プログラミングは、コンピュータを使ってやるからこそ楽しいと思っていますので、「パソコンいらずで、プログラミング的思考が身につく」と言われれば、いやが上にも興味が湧きます。
 このシリーズは、1.2年生用、3.4年生用、5.6年生用の3種類があるようです。全部は買えなかったので、おそらく最も難しい考え方を取り上げているであろう、5.6年生用だけ購入しました。

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2019年6月 3日 (月)

ぼくのおとうとは機械の鼻

「ぼくのおとうとは機械の鼻」みんなのことば舎:著/エアーダイブ:絵/土畠智幸:原案(医療法人稲生会・株式会社みんなのことば舎)

 本書は、医療的ケアを必要とするお子さんの存在と暮らし、さらにその家族の思いについて、広く知ってもらうために出版された絵本だそうです。原案をつくられた土畠智幸さんは、そうしたお子さんの治療を専門とするお医者さん。

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2019年3月26日 (火)

阪神タイガース漢字ドリル

「阪神タイガース漢字ドリル」(PHP研究所)

 「うんこドリル」が大大大大ブレイクしてから、類似本がいくつか出ています。いちおう、教科書編集者だった経験から申しますと、「うんこドリル」はもちろん、その後出された「ドリル」には、漢字学習の用例としては疑問を感じる場合が少なくありませんでした。

 そんな「ドリル」に残念さを感じていたところへ、先日本書を書店の店頭で見かけました。「PHP研究所」という、どちらかというとお堅い出版社から出されています。うっかり1冊買ってしまったところ、これがなかなかの出来でした。

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2019年3月 7日 (木)

やましたくんはしゃべらない

「こんな子きらいかな? (3)  やましたくんはしゃべらない」山下賢二:著/中田いくみ:絵(岩崎書店)

 こんなタイトルの本ですし、難しそうな男の子のイラストが表紙ですから、本書を見つけたときは、てっきり場面緘黙などの理由で話せない子のお話だと思っていました。しかし、実際には「話せない」のではなく「話さない」子のお話です。帯には、著者の山下さんのものと思われる手書き文字で「しゃべってたまるか」と書いてありました。

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2018年11月 1日 (木)

ムカッ やきもちやいた

「ムカッ やきもちやいた」小泉るみ子:絵/ かさいまり:著(くもん出版)

 転校生の「あんり」ちゃんがやってきた日、主人公の「るい」ちゃんは、仲良しの「ふうこ」ちゃんが、「あんり」ちゃんと仲良くしているのを見て、「ムカッ」としてしまいます。その「ムカッ」は、何度かありました。
 それゆえ放課後、いつも一緒に帰っている「ふうこ」ちゃんの誘いを断って、一人で帰ってしまいます。そして後悔する「るい」ちゃん。
 なんで「ムカッ」ってするのかな? この気持ちなんだろう? と「るい」ちゃんは悩みます。

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