ノンフィクション

2016年12月19日 (月)

災害エスノグラフィー

「防災の決め手「災害エスノグラフィー」―阪神・淡路大震災秘められた証言」林春男・重川希志依・田中聡・NHK阪神淡路大震災秘められた決断取材班:著(NHK出版)

 「エスノグラフィー」というのは、文化人類学や心理学などで行われる質的研究手法の一つです。参与観察やインタビューなどを通じて対象を明らかにしていくという、この学術的な手法を災害の理解に役立てようとしたのが本書です。

続きを読む "災害エスノグラフィー"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月 2日 (火)

綾瀬はるか「戦争」を聞く

「綾瀬はるか 「戦争」を聞く」TBSテレビ『NEWS23』取材班:編(岩波ジュニア新書)

 本書のタイトルには女優さんの名前が冠されており、実際インタビュアーは綾瀬はるかさんなのですが、いわゆる「タレント本」ではありません。編者が「TBSテレビ『NEWS23』取材班」となっている通り、本書は、テレビ番組制作の過程で行ったインタビューをまとめたものです。

続きを読む "綾瀬はるか「戦争」を聞く"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月25日 (土)

三宅貴久子という教師

「三宅貴久子という教師――主体的・協働的な学びの実践」三宅貴久子を語る会:編著(さくら社)

 本書は、2016年3月末で関西大学初等部を退職された、三宅貴久子先生の仕事について、30人の著者がそれぞれの立場で語った本です。
 著者陣の構成は、研究者や教師はもちろん、保護者、教え子、学生、テレビプロデューサーなど多士済々。これにより、三宅先生の仕事のありかたが、多面的に分かるようになっています。

続きを読む "三宅貴久子という教師"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月15日 (水)

モンスターマザー

「モンスターマザー:長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い」福田ますみ:著(新潮社)

 いやはやなんとも後味の悪い本です。本書は、帯に「たった一人の母親が学校を崩壊させた」とある通り、長野県の高校を舞台として実際に起こった、まったく救いようのない事件(いじめ自殺とその後の訴訟合戦など)を扱ったノンフィクションです。

続きを読む "モンスターマザー"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年5月 9日 (月)

「ポツダム宣言」を読んだことがありますか?

「「ポツダム宣言」を読んだことがありますか?」山田侑平:翻訳・監修/共同通信社出版センター :編集(共同通信社)

 学校で習う歴史の教科書には、必ず記載されているポツダム宣言。日本に無条件降伏を迫る文書であったという説明はあるものの、具体的にどんな内容なのかまでは記述されていない場合が多いことでしょう。

続きを読む "「ポツダム宣言」を読んだことがありますか?"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年4月14日 (木)

ナマステ! 会いたい友だちと

「ナマステ! 会いたい友だちと――友情は国境を越える」関西大学初等部6年生:著(さくら社)

 本書は「関西大学初等部6年生:著」となっている通り、子供たちが自分たちが取り組んだ、総合的な学習(国際理解)の成果について語った本です。
 国際理解教育は、多くの学校で取り組まれていると思いますが、この学校の取り組みはひと味違います。それは、実際にインドの子たちと交流したことではありません。「なぜこの活動に取り組むのか」という課題設定に、多くのコストをかけていることです。

続きを読む "ナマステ! 会いたい友だちと"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年7月20日 (月)

教師の覚悟

「教師の覚悟――授業名人・野口芳宏小伝」松澤正仁:著(さくら社)

 学校教育に関する論議は、しばしば「結局は教師のあり方、人間性だよ」というところに落ち着きがちです。そしてそれに異論がある方は、大変少ないことでしょう。

続きを読む "教師の覚悟"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月30日 (月)

無業社会

「無業社会 ―働くことができない若者たちの未来」工藤啓/西田亮介:著(朝日新書)

 本書で話題にしている「無業」とは、「高校や大学に通学しておらず、独身で、ふだん収入となる仕事をしていない15~39歳の「若年無業者」のこと。この存在は、ニュースなどで見聞きされていることでしょう。その数はすでに200万人を超えているそうです。

続きを読む "無業社会"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年1月21日 (水)

「謎」の進学校麻布の教え

「「謎」の進学校 麻布の教え」神田 憲行:著 (集英社新書)

 中学校入試事情について、多少なりとも知識のある方なら、麻布の入試問題に「良問が多い」ということは、ご存じのことでしょう。それはある程度定まった評価のようです。
 ではなぜ良問が多いのか。そのあたりの疑問から本書は書かれています。麻布の先生にインタビューした内容は、なかなか興味深いものでした。

続きを読む "「謎」の進学校麻布の教え"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年1月19日 (月)

最貧困女子

「最貧困女子」鈴木大介:著(幻冬舎新書)

 貧困問題というと、福祉分野の問題と思われがちです。しかし、本書を読めば、それが大いに教育の問題でもあることに気づかされます。そして非常に見えにくい問題でもあります。

続きを読む "最貧困女子"

| | コメント (0) | トラックバック (0)