ノンフィクション

2019年5月20日 (月)

吃音: 伝えられないもどかしさ

「吃音: 伝えられないもどかしさ」近藤雄生:著(新潮社)

 教育関係者の方であれば、「吃音」と聞いて、意味が分からないという方はほとんどいないでしょう。それほど多くの方が抱える、一般的な症状ということができます。
 しかし、吃音は治るのでしょうか? 原因は何でしょうか? 身体障害でしょうか? それとも精神障害でしょうか? このように問われると、答えられる方は本当に少ないのではないかと想像します。

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2019年5月13日 (月)

段ボールはたからもの

「段ボールはたからもの 偶然のアップサイクル」島津冬樹:著(柏書房)

 誰にでも好きなものはあります。ただ、その好きの度合いは、人それぞれ。「好きで、好きで仕方がない」と言えるほど好きなものとなると、そうそう誰にでもあるものではありません。

 

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2019年1月14日 (月)

親父の背中

「親父の背中―ハーレー乗りのそば屋の親父が“心"で語るメッセージ」松井あつとし:著(共同文化社)

 本書は、札幌市でそば屋を営む店主であり、松井商事の代表取締役でもある、松井さんの自叙伝です。
 このように書くと、一財産を成した地方の経営者が、人生の集大成のようにして書いた、自伝だと思われるかも知れません。しかし、それは違います。
 確かにそうした本は数多く出版されてはいるものの、本書は、一般書として共同文化社から出版されています。つまり、社会的に普遍的な価値がある内容であると、出版社が判断した内容の本なのです。

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2016年12月19日 (月)

災害エスノグラフィー

「防災の決め手「災害エスノグラフィー」―阪神・淡路大震災秘められた証言」林春男・重川希志依・田中聡・NHK阪神淡路大震災秘められた決断取材班:著(NHK出版)

 「エスノグラフィー」というのは、文化人類学や心理学などで行われる質的研究手法の一つです。参与観察やインタビューなどを通じて対象を明らかにしていくという、この学術的な手法を災害の理解に役立てようとしたのが本書です。

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2016年8月 2日 (火)

綾瀬はるか「戦争」を聞く

「綾瀬はるか 「戦争」を聞く」TBSテレビ『NEWS23』取材班:編(岩波ジュニア新書)

 本書のタイトルには女優さんの名前が冠されており、実際インタビュアーは綾瀬はるかさんなのですが、いわゆる「タレント本」ではありません。編者が「TBSテレビ『NEWS23』取材班」となっている通り、本書は、テレビ番組制作の過程で行ったインタビューをまとめたものです。

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2016年6月25日 (土)

三宅貴久子という教師

「三宅貴久子という教師――主体的・協働的な学びの実践」三宅貴久子を語る会:編著(さくら社)

 本書は、2016年3月末で関西大学初等部を退職された、三宅貴久子先生の仕事について、30人の著者がそれぞれの立場で語った本です。
 著者陣の構成は、研究者や教師はもちろん、保護者、教え子、学生、テレビプロデューサーなど多士済々。これにより、三宅先生の仕事のありかたが、多面的に分かるようになっています。

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2016年6月15日 (水)

モンスターマザー

「モンスターマザー:長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い」福田ますみ:著(新潮社)

 いやはやなんとも後味の悪い本です。本書は、帯に「たった一人の母親が学校を崩壊させた」とある通り、長野県の高校を舞台として実際に起こった、まったく救いようのない事件(いじめ自殺とその後の訴訟合戦など)を扱ったノンフィクションです。

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2016年5月 9日 (月)

「ポツダム宣言」を読んだことがありますか?

「「ポツダム宣言」を読んだことがありますか?」山田侑平:翻訳・監修/共同通信社出版センター :編集(共同通信社)

 学校で習う歴史の教科書には、必ず記載されているポツダム宣言。日本に無条件降伏を迫る文書であったという説明はあるものの、具体的にどんな内容なのかまでは記述されていない場合が多いことでしょう。

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2016年4月14日 (木)

ナマステ! 会いたい友だちと

「ナマステ! 会いたい友だちと――友情は国境を越える」関西大学初等部6年生:著(さくら社)

 本書は「関西大学初等部6年生:著」となっている通り、子供たちが自分たちが取り組んだ、総合的な学習(国際理解)の成果について語った本です。
 国際理解教育は、多くの学校で取り組まれていると思いますが、この学校の取り組みはひと味違います。それは、実際にインドの子たちと交流したことではありません。「なぜこの活動に取り組むのか」という課題設定に、多くのコストをかけていることです。

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2015年7月20日 (月)

教師の覚悟

「教師の覚悟――授業名人・野口芳宏小伝」松澤正仁:著(さくら社)

 学校教育に関する論議は、しばしば「結局は教師のあり方、人間性だよ」というところに落ち着きがちです。そしてそれに異論がある方は、大変少ないことでしょう。

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